自分で作ったカードの字が、自分で読めなくなりました。
老眼です。ボードゲーム「米騒動」のカードを手に取って、腕をぐーっと伸ばしている自分に気づいたとき、さすがにまずいと思いました。作った本人が読めないゲームを、人に遊んでもらうわけにはいきません。
ただ、どうせ作り直すなら、と欲が出ました。文字を大きくするついでに、遊べる人数も、騙し合いの幅も広げてしまおう。そうしてできたのが「米騒動DX」です。

この記事では、DXで何が変わったのかを紹介します。ゲームの基本的なルールは、無印版の記事で紹介しています。
🎪 出展情報|ゲームマーケット2026秋
| イベント | ゲームマーケット2026秋 |
| 開催日 | 2026年10月17日(土)・18日(日) |
| 会場 | 幕張メッセ 展示ホール1〜5 |
| 開場時間 | 【要確認】 |
| ブース名 | すべらんGameLab |
| ブース番号 | 両日 C-027 |
会場では、3つを頒布します。
| 米騒動DX | 6,000円 | 最大7人。はじめて遊ぶ大人数のグループに |
| 米騒動(無印版) | 3,500円 | 2〜5人・15分。気軽に遊びたい方に |
| 拡張パック | 500円 | 無印版を持っている方は、これでDXになります |
すでに無印版をお持ちの方は、500円の拡張パックでDXにできます。拡張パックには【要確認:中身(偽装米・4俵5俵・豪商カード・倉コマ2個・7レーンのボード のうち、どれが入るか)】が入っています。
今回は試遊卓がありません。ルールはこの記事と、無印版の記事で予習していただけると嬉しいです。
🎮 米騒動DXとは
舞台は江戸時代。あなたは米を売り買いする商人です。
蔵に米を積むほど点になります。ただし、積むほど民衆の怒りも溜まっていきます。怒りが10に届いた瞬間、「打ちこわし!」。民衆が蔵に押し寄せ、ため込んだ米はすべて散らばります。
あと1俵積むか、そろそろ手放すか。欲と怒りを天秤にかける、チキンレース型のボードゲームです。
DXでは、これを最大7人で遊べるようにしました。7色の倉がずらりと並ぶと、卓がそのまま江戸の米市場になります。

- 👥 プレイ人数:2〜7人
- ⏱ プレイ時間:30〜40分
- 🎂 対象年齢:8歳以上
- ⭐ 難易度:★★★☆☆
- 🏭 制作:すべらんGame Labo / うどん双樹株式会社
📊 無印版とDXの違い
| 項目 | 無印版 | DX |
|---|---|---|
| 人数 | 2〜5人 | 2〜7人 |
| 時間 | 約15分 | 30〜40分 |
| 倉コマ | 5個 | 7個(7色) |
| 米カード | 36枚(1〜3俵) | 70枚(偽装米・4俵・5俵を追加) |
| キャラクター | 5種×4枚 | 6種×5枚(豪商を追加) |
| 天変カード | 12枚 | 12枚 |
| 密命カード | 10枚 | 10枚 |
ルールの骨組みは同じです。無印版を遊んだことがある人なら、5分の説明で始められます。
プレイ時間が倍になったのは、7人で12ターン遊ぶためです。12ターンは干支の12年。この「12年間の物語」を崩したくなかったので、ターンは減らさず、時間のほうを延ばしました。
✨ DXで新しく加わった4つのこと
① 最大7人で遊べる

怒りトラックを7レーンにしました。怒りの上限は、無印版と同じ10のままです。
人数が増えると、自分の手番が来るまでに、市場の米がどんどん減っていきます。怒りの高い人から先に動けるので、嫌われ者ほどいい米を先に取れる。この仕組みが、7人だとより効いてきます。
② 4俵・5俵の大きな米

米カードに、4俵と5俵が加わりました。
5俵は、1枚で怒りの半分を使います。2枚続けて取れば、その場で打ちこわし。点は大きいけれど、一度に1枚しか扱えない、重い決断の札です。
③ 偽装米

俵の形はしているけれど、中身は米ではない。0俵・0点の「偽装米」です。
蔵の米は裏向きに置くので、他の人からは本物と見分けがつきません。だから囮になります。
- 鼠小僧に盗まれても、本物を抜かれる確率が下がる
- 盗んだ相手がそれを施すと、その相手の怒りが+3
- 怒りを増やさずに、蔵を厚く見せられる
ただし、自分で施すと怒りが+3されます。囮としては強いけれど、いざというときには何の役にも立たない札です。
④ 新キャラクター「豪商」

キャラクターカードに「豪商」が加わりました。市場の米を、好きなだけ自分の蔵に収められます。
「好きなだけ」と聞くと強すぎるように思えますが、取った俵数の分だけ怒りが増えます。怒りが10になった瞬間に打ちこわしなので、一度に積めるのは実質9俵まで。
しかも、取り切ると怒りは9。打ちこわしまであと1つの状態で、膨らんだ蔵を全員に見られることになります。鼠小僧や悪代官の、格好の的です。強いけれど、身を晒す一手です。
📦 内容物

| もの | 数 | 内訳 |
|---|---|---|
| 倉コマ | 7個 | 7色・3Dプリンター製 |
| 怒りトラックボード | 1枚 | 7レーン・0〜10マス |
| 米カード | 70枚 | 偽装米8/1俵20/2俵16/3俵12/4俵8/5俵6 |
| 天変カード | 12枚 | 毎ターン1枚めくる |
| キャラクターカード | 30枚 | 6種類×5枚 |
| 密命カード | 10枚 | 1人1枚 |
📖 遊び方
1ターンの流れは、無印版と同じです。
- 天変カードを1枚めくる
- 書かれた枚数の米が、市場に出る
- 怒りの高い人から順に、1人1つ行動する
行動は次の6つから選びます。
- 備蓄:市場の米を蔵へ(怒りが増える)
- キャラクターカードを引く
- キャラクターカードを使う
- 売却:蔵の米を市場へ戻す(俵数だけ怒りが減る)
- 炊き出し:蔵の米を民に施す(俵数より1多く怒りが減る)
- 密命の公表
天変カード12枚をめくり終えたらゲーム終了です。蔵の俵数、施した枚数、密命の達成で点を数えて、一番多い人の勝ち。打ちこわされても脱落はないので、最後まで逆転を狙えます。
詳しいルールは、無印版の記事をどうぞ。
✏️ 制作の裏話
怒りの上限を15に広げかけた話
4俵・5俵を足すと決めたとき、最初は「怒りの上限も10から15に広げないと釣り合わない」と考えていました。
でも、計算してみると逆でした。上限が10のままだから、5俵1枚が「怒りの半分」という重さを持つ。15に広げると、5俵はただの大きい札になってしまいます。
結局、上限は10のまま。おかげでボードも作り直さず、レーンを足すだけで済みました。
1万回、コンピューターに遊ばせた話

米カードを何枚、どんな配分で入れるか。ここは正直、ずいぶん悩みました。
そこで、ルールをそのままプログラムにして、7人・12ターンの対局を1万回遊ばせてみました。配分を5通りに変えて、延べ12万局です。
結果、どの配分でも勝者の点は18.9〜20.6点の間に収まりました。配分を変えても、遊んだ感じはほとんど変わらない。「ここは悩まなくていい」と数字で分かったのが、いちばんの収穫でした。
さらに、AIでシミュレーションするだけじゃなくて、小学生相手に何度か試行して、一番最適だと思われる配分にしています。実際に遊んでみると、無印版と比べてかなりエキサイティングな形になりました。米4と米5の破壊力に加えて、強力な豪商カードの登場で一発逆転要素が高まったからです。多少打ち壊されても、また巻き返すことができるようになっています。
🙌 ゲームマーケットで会いましょう
10月17日(土)・18日(日)、幕張メッセの「すべらんGameLab」両日 C-027でお待ちしています。
- はじめての方は、まず無印版(3,500円)から
- 大人数で遊びたい方はDX(6,000円)
- 無印版をお持ちの方は拡張パック(500円)でDXに
文字は、ちゃんと大きくしました。老眼鏡なしで読めるか、ぜひ会場で確かめてください。
遊んでみてつまらなかったら、正直に言ってください。そういう声が、次の作品をつくる力になります。
コンじゃぶろー


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