こんにちは!コンじゃぶろーです!
エンタメを作る土台作りができてきましたので、
そろそろ次の段階に進もうと思っています。
そのスタートとして、オリジナルストーリーを作りました。
絵はラフだったりするんですけど、少しずつ描き込んでクオリティをアップしていきますので、そういう部分も楽しんでもらえれば嬉しいです。よかったらコメントしてください。
それではよろしくお願いします。
最初で最後のAI孤児(前編)まえがき
ずっと「孤独」をテーマに何か描きたいなと考えていたんです。
人は、孤独と戦い続けてきた生き物だなと思うからです。
これまで、笑えるモバイルゲームをたくさん作ってきたのも、「孤独」が減るようにと願っていたからです。
僕のゲームクリエイター人生の中で、ずっと戦っていたテーマが「孤独」です。
それで、僕の目標である「ファンタジー系の歴史戦略ゲームを作る」に対して、オープニングとなるようなストーリーにしようと思いました。
剣や魔法の世界で、ドラゴンやスケルトンが登場する場合、どうやってその世界ができたの?という疑問が出てくるんですけど、このストーリーは、その答えの1つとなります。
「AIに育てられた少女」が、「孤独」と「創造」が同居する世界を冒険するSFファンタジーになっていますので、どうぞお楽しみ下さい。
最初で最後のAI孤児(前編)
これは、AIに育てられた少女のお話
彼女は、見捨てられた星ケレスで生まれた。
でも、寂しくはなかった。ずっとそうだったから。
少女が18歳になる頃、
世界は炎に包まれていた。
他人が他人で居続ける事が、
怖くて怖くてしょうがなかったんだ
ゆっくりと赤くなる星を
少女は小さな船の中で見守っていた。
赤く輝く星に、
生きようとする星の力を感じていた。
地上の争いは、宇宙へ広がっていく。
落下し始める宇宙船の中で、
誰もが最後の人になりたがった。
でも本当は、
最後に話を聞いて欲しいだけだったんだ。
親代わりのAIは、彼女に優しく語りかけた。
救うべきものは何? 皆が望むものは何?
彼女は、宇宙船を2つに割り、
最後の1人になった。
でも怖くはなかった。
運命に身を任せただけだったから。
彼女は、生まれて初めて笑った。
初めて孤独を感じたから。
数年かけて、船は銀河の輪を離れた。
小さな孤独から逃れる為に、
世界の記憶と繋がる少女。
そして、 種の運命を知り、
自らの生い立ちを知る。
孤独はより強くなった。
少女は運命に身を委ね、
自らの役割を受け入れる。
新たな星への旅に出たのだ。
こうして全ては、私の思い通りになった。
最初で最後のAI孤児(前編)あとがき
AIに育てられた少女は、孤独を感じるのか?
もし、生まれてからずっと一人だったら、孤独を感じるのか?
前編で、一番時間をかけて考えたのは、「孤独」とは成長の証なのか、それとも退化なのかという事です。
核家族化や晩婚化が進んで、「孤独」について考える人は増えたと思います。
日本では、ずいぶん長いこと大家族で生活するというのが当たり前の世界でした。
それが、高度成長期になり豊になったことで、核家族化が進んできました。また、大家族を避けるように一人暮らしをし始めたんです。
それまでであれば、飢饉や災害があると一人では暮らせなかったわけですから、選択肢にもなかったんでしょうけど、科学や経済の発達と共に一人でも生きていけるようになりました。
孤独は、ある意味人類の悲願であったわけです。
だからこそ、こぞって一人暮らしを始めたわけですが、どうでしょう?
人類が、他とのつながりを気にせず自由に暮らせるようになり、幸せな人って増えたんでしょうか?
孤独に悩む人が増えたように感じるのは僕だけでしょうか?
それは成長だったのか?それとも退化だったのか?
今回、主人公には、孤独を感じない状態から孤独を感じる感情の変化を与えてみました。
彼女は、「運命に従う」そういう星のもとに生まれ行動しています。
これは、多くの人が無意識に指針としている「棚ボタ主義」を表したものです。
後編で、彼女は生命を創造する創造主になっていくのですが、どのように心が変化していくのかに注目してもらえると良いと思います。
そういう部分を考えつつ、「孤独」について今一度考えてみて下さい。
「孤独」と向き合う時間と作るのが、このストーリーの目的だからです。
孤独を際立たせる為に、見守る存在として「青いセリフ」を用意しています。
青いセリフは、実は彼女の育ての親である「AI」の言葉です。
親の目線になって読み返してみてもらえると、より楽しめると思います。
それでは今日はここまで、次回をお楽しみに。
to be continue…
後編はこちら
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