昔のゲームって裏技多かったですよね。
少し寂しいなと思った方はこちらの記事をどうぞ。
こんにちは!コンじゃぶろーです!
ファミコンとかスーファミの頃って、裏技が非常に多かったんですよね。テレビ番組の攻略情報でも裏技紹介のコーナーがあって小さい頃は「僕もやってみたい!」みたいに思っていました。
ファミコンを買ってもらえなかったのに、攻略本だけ買って何度も繰り返しみていたこともあります。それくらい、ゲームの攻略情報、裏技に魅力を感じていたんです。
ただ、最近は裏技ってほとんどなくなってしまいましたよね。良い思い出がたくさんあったので、少し残念だなとか思ってしまったりします。ゲームから離れてしまった同世代の友達も、そういう気持ちがあったりするみたいで、思い出話は昔のゲームの方が多かったりします。
あの黄金時代は一体なんだったのか?
裏技黄金時代を知らないこれからのゲームクリエイターもいると思うので、1つの時代として記事にまとめてみました。もしかしたら、一周回って面白いと思ってもらえる時代が来るかもしれないので、参考にしてみてください。
今は、switchで昔のゲーム(ファミコンやスーファミのソフト)が遊べたりするので、遊んでみてもらえると嬉しいです。
本日の記事、重要なポイント
- 昔のゲームは、とにかく裏技が多かった
- 今のゲームに、裏技が少ない理由
古き良きゲームの裏技の魅力
裏技というのは、一昔前まで「コンテンツ」として成立していましたし、「マーケット戦略」としても十分に機能していました。
誰かがプレイしているのを、「真似したい!」と思える事は、ゲームにはなくてはならない要素です。隣で見ていて、真似したくならないゲームは、話題にも登らないので売れませんでした。
テレビや雑誌を使って「裏技」を紹介する事で、「やってみたい!」の気持ちを煽る事も可能です。ただ、大多数の裏技は開発側のミスだったりします。本当ならば、あってはならない機能で、発売前には消さなくてはいけないものが大半でした。
今日は、そのあたりの歴史っぽい事も含めて解説したいと思います。
裏技が満載だった昔のゲームの時代
昔のゲームは、とにかく裏技が多かったです。
新しいゲームを買ったら、裏技が無いゲームの方が珍しかったです。本来であれば、「攻略情報」を使ってマーケット戦略を構築しているんですけど、予期せぬ「裏技」が発見されてしまったりします。
これが、「攻略情報」よりも情報として価値があるもんだから、開発側は大変だったと思います。
僕がゲームを作り始めたモバイルゲームの世界では、「裏技」は「ネタ」として組み込む世界になっていました。今では、家庭用のゲーム機であっても、予期せぬ「裏技」というのは防げるような時代になりました。
発売後の修正が困難だった時代
昔のゲームは、カセットにゲームのデータを焼いて販売していました。
工場で製造されたら最後、一生変更ができなくなります。変更が必要な場合は、商品を自主回収して再提供する形になります。現実的ではないので、ほとんどのゲームは「裏技」として、マーケット戦略に使っていたんだと思います。
失敗してもタダでは起きない感じ素敵ですよね。
一発勝負なので、マスター前は非常にピリピリしていただろうと思います。一発勝負じゃなくなった時代でも、マスター前はピリピリするわけですから、今からでも昔が大変だった事は容易に想像できます。
「マスター!」を宣言してから、最終チェックして、工場へ届けられます。関わる人が多かったのも、ピリピリする原因でした。
今だったら、ダウンロード販売が当たり前になっているので、個人でもゲームを開発して販売できちゃうんですよね。
テスト用ギミックがそのまま残る理由
では、なぜそんなピリピリした状況で、最終チェックをしているのに、予期せぬ「裏技が残ってしまうのか?」に関しては、ヒューマンエラーが大きいと思います。
人が関わる以上、人的ミスは必ず起きてしまいます。
また、総プレイ時間が8時間のゲームの最終チェックを8時間やったとしても、抜け漏れが出るでしょうし、ギリギリまで開発したい現場としては、最終チェックに8時間もかけれない状況はあったんじゃないかと思います。
モバイルゲームの世界でも、最終チェックに8時間もかけていませんでした。総プレイ時間が40時間のモバイルゲームも、納品前に40時間プレイするのは現実的ではないので「テスト用のギミック」を使っていました。
これは、テストを短期間で終わらせる為の仕様です。タイトル画面で特定のキーを押すと、途中のステージから遊べるようにする機能です。センスの良いエンジニア程、テストを楽にする為に様々なテスト用のギミックを用意します。
このテスト用のギミックを、消し忘れてしまう事があるんです。最終チェックを短縮させる為に、あえて残すケースもあります。(ファミコン)スーパーマリオの、「ワープ土管」なんかは、その典型的なものだと思います。
- 発売したら簡単に修正できなかった昔のゲーム
- テスト用のギミックが残ったままになっている
現代ゲームに裏技が少ない理由
今のゲームに、裏技が少ない理由って何なんでしょうか?
なかなか楽しめる要素だったりするので、あっても良いでしょうし、技術や開発環境が進歩したからと言って、ヒューマンエラーが全てなくなるわけないですよね?
確かに、同じ過ちを繰り返さないように、開発ルールを決めたりすれば、ある程度防げるようになりますが、今みたいにほとんどなくなるなんて事はないはずです。
今のゲームに、裏技が少ない代表的な理由を2つあげるとすれば、「バージョンアップ」できるようになった事と、「裏技を探すメリットがない」だと思います。
バージョンアップの普及とその影響
インターネットの普及に伴い、ゲームの世界でもネット接続は当たり前の時代になりました。
むしろ、ゲーム業界がインターネット普及をリードしてきた側面もあったと思います。それくらい、ゲームとインターネットの相性は凄く良いです。
ゲーム機がネットに接続されるメリットとしては、「離れた人と対戦できる」とか「お店に行かなくてもネットでゲームが買える」などがあります。こちらはプレイヤー側のメリットですが、開発側にも大きなメリットがあります。
それは、発売後にバージョンアップできるようになった事です。どんなに致命的な不具合が発生したとしても、発売後に修正する事ができるようになりました。
これによって、開発中のテスト期間を減らし、発売後に対応するということも可能になりました。発売日が前倒しになり、利益が発生する期間も早くなる為、ゲーム業界のキャッシュフローも良くなりました。
代わりに、発売後も永遠と開発が続くようになったデメリット(地獄の始まり)はありましたが、発売前の緊張感は大きく和らいだように思います。致命的な不具合が出ても、後から修正できるからです。
裏技の需要の低下
2つ目の理由は、プレイやーが「裏技」を探さなくなったという点です。
「裏技」を探すのは、コミュニケーションの一環でした。テレビで裏技情報を仕入れて試しておくと、次の日に話題で困りません。もし、新しい裏技を見つけたら、ヒーローです。
みんな必死になって裏技を求めたのは、それを見つける価値があったからでした。
しかし、今は違います。そもそも、同じゲームで遊んでいる人が近くにいません。裏技を見つけても話をする相手がいない時代なので、裏技が持つ価値が減りました。
また、みんな忙しくなったので、「裏技」を探す時間がもったいないと感じている点も致命的です。もし、クリエイター側が、一生懸命考えて「裏技」を用意しても、誰にも見つけてもらえないという事が発生します。
重要なアイテムや宝箱であっても、大通りに置いていないと見つけてもらえない世界です。連打しているだけで、先に進める世界がそこにあります。
- 発売後のバージョンアップが、当たり前になった
- 裏技を用意しても、そこまで遊んでもらえない
まとめ:Youtuberに引き継がれる古き良き時代の精神
新しいゲームを、誰よりも先に手に入れる。発売直後は、徹底的に時間を作り、それこそ朝から晩まで徹底的にやり込む。
今は、そういう時代ではなくなってしまいました。
でも、ゲームよりも自分の生活を優先するというのは悪くない生き方だと思います。むしろ良いくらいです。
それに、攻略情報を楽しんでいた「古き良き時代の流れ」は、Youtuberに受け継がれています。ゲームを遊んだ楽しい思い出を、話せる場所になっているのがとても素敵です。
ゲームが「コミュニケーション」中心に返り咲く世の中には戻らないかもしれませんが、それでも寂しい思いや辛い思いをしている人が、楽しい気分になればいいなと思います。
以上、さしあたり、今思う事でした。
ここまで読んでいただけてありがとうございます。
皆様の良い人生の一助になれば。
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