アイデアは思いつくけど、形にならない…。
1年2年アイデアを練り込んでいるけど、うまくまとまらない…。
そういうお悩みを抱えている方は、こちらの記事をどうぞ。
こんにちは!コンじゃぶろーです!
創造性とは、まるで新鮮な果実のようなものです。手に入れたその瞬間は、鮮やかな色彩と無限の可能性で満ちています。しかし、時間と共に、その輝きを失い、最終的には見過ごされがちな存在になってしまうことがあります。では、私たちはどのようにして、この貴重な「創造性の果実」を最大限に活用し、その鮮度を保つことができるのでしょうか?
多くの人々が、アイデアという種を心の中に植え付けます。その一部は芽吹き、成長し、見事な花を咲かせるかもしれません。しかし、残念ながら多くのアイデアは、日の光を浴びることなく、内に秘められたまま時間が過ぎていきます。これは、アイデアを形にする、あるいはそれを共有することへの恐れや不確実性からくるものかもしれません。しかし、本当にもったいないことです。なぜなら、それぞれのアイデアは、新しい発見への扉を開く鍵となり得るからです。
アイデアを貯め込むことは、ある種の鈍化を引き起こします。それは、創造性の錆びつきのようなもの。私たちが新しいアイデアを受け入れ、それを積極的に形にしようとしなければ、その創造的な力は次第に衰えていきます。しかし、心配はいりません。この記事では、アイデアを新鮮で活力ある状態に保ち続けるための方法を紹介します。失敗から学ぶ重要性、アイデアを即座に行動に移すための心構え、そして、創造性を養う日々の習慣について、一緒に考えていきましょう。
あなたの心の中にあるアイデアは、今すぐにでも世界に解き放たれるべきです。それには、ただひとつの秘訣があります。それは、勇気を持って第一歩を踏み出し、あなたの中の創造性の火を絶やさないこと。この記事を通じて、その一歩を踏み出すためのヒントとインスピレーションを提供できれば幸いです。さあ、一緒に、創造性の錆びつきを防ぎ、あなたのアイデアを最大限に活用する旅を始めましょう。
アイデアを活用することは、時には挑戦的であるかもしれませんが、そのプロセスを通じて学び、成長し、最終的には、私たち自身と世界を豊かにすることができるのです。
本日の記事、重要なポイント
- アイデアの本質は、課題の解決
- アイデアを貯めた失敗例
はじめに:アイデアの鮮度を保つために
アイデアは、貯めれば貯める程、思考が停止して脳の活動が鈍ります。
適切に、アウトプットをしなければいけません。
アイデアを考える。そして、その評価をすぐ刈り取る。ここまでを1セットにする事を意識してください。
アウトプットはどんな形でも構いません。
親しい友人や家族でも問題ないので、何らかの形で発表してみてください。
そして、「説明してどう感じたか」「相手の反応はどうだったか」を確認すれば、自然とアイデアを出す筋肉が鍛えられていきます。
もし、誰にもどこにも発表しないアイデアを貯め続けると、思考が鈍り考える力がどんどん鈍化していきます。
なぜアイデアを誰にも見せずに溜め込むと脳が鈍化するのかを、解説していきます。
アイデア溜め込みの罠
アイデアが何の為にあるかというと、「何らかの課題」を解決する為です。
ゲームの企画を考えていると、この部分が欠落してしまう事が多いです。
ゲームの企画であっても、「最近は●●みたいなゲームを山程やっていて飽きてるから」といった問題に対して、新しいアイデアを考えたりします。
人が新しいゲームを買う時は、無意識のうちに何らかの課題を解決しようと考えています。
- 平凡な日常に飽きたから、非日常を楽しみたい。
- 何らかの職業を体験してみたい。
- ときめきたい。
- 友人の間で流行っているゲームをして、話題についていきたい。
- 動画で見て楽しそうだから、自分も体験してみたい。
- 昔遊んで楽しかったから、もう一度あの体験がしたい。
- 新しい体験がしてみたい。
このように、必ず何らかの課題が潜んでいます。
もちろん、課題は1つではありません。趣味思考が多様化した今の時代では、さまざまな趣味思考が複雑に絡み合っています。
1つのゲームの中には、たくさんの課題を解決する要素があって、ゲームで遊べば「楽しい!」と感じるようになっています。
脳の活性化を妨げるアイデアのストック問題
「アイデアを大切に温める」そういう表現があります。
僕も、専門学校に通っていた時は、このように思っていました。
でもここに落とし穴があります。
学生の頃に、どハマりしていた落とし穴は、「アイデアは、温めていれば、いつかハマる」と言う幻想です。
確かに、1つのアイデアを10年20年温め続ければ、何らかの成果が出るかもしれません。
しかし、1つのアイデアで解決できる課題は、1つです。
頑張れば、1つのアイデアで10個の課題を解決することも可能かもしれませんが、それであれば10個の課題に対して10個のアイデアを考え、それらをさらに別のアイデアで紐づけて強化した方が良かったりします。
アイデアは、生み出す瞬発力が大切で、熟成させるのは開発をスタートさせてからで問題ないです。
長時間かければ、面白くなるわけでもない
アイデアは、長時間かけて煮詰めれば、必ず面白くなるわけではありません。
実際に、2日以上かけて考えて作ったゲームよりも、1時間でまとめ切れたゲームの方が、分かりやすくてなりやすいので、良く売れました。
肌感覚で、3時間で提案書にできない案は、作っても売れないので、どんどん捨てていきました。
アイデアは、考えれば考える程、複雑で分かりにくいものになっていきます。そういったゲームは、開発するのも大変で、時間ばかりかかります。
時間をかけた分だけ、捨てづらくなりますし、「依存症」に近い安心感が生まれて、ますます固執してしまうようになります。
そうなると、進むのも苦しく、引き下がるのも苦しく。脳の思考がどんどん鈍ってきます。アイデアを考えている時に、ぼーっとする事が多くなってきたと感じたら、思考停止に陥っていると気づかなければいけません。
短時間で考えて、発表する。
もし、ハマらなかったら潔く捨てる。
そして、いつか忘れた頃に、また拾ってくる勇気があればそれで問題ありません。
誰かにアイデアを話して評価した結果さえ記憶に残っていれば、いつでも思い出す事ができます。
- アイデアは、課題を解決する為のもの。
- 1つのアイデアを考え続ければ、いつかハマると思うのは幻想。
- 長時間考えれば、必ず良いアイデアになるわけじゃない。
アイデア貯蔵の失敗事例
アイデアを貯め込もうとする気持ちは、よく分かります。
僕自身、学生の頃はアイデアを人に見せずに溜め込んでいたからです。
人に見せなかったのは「パクられたら困るから」でした。
ただ、かろうじて「表現力」は、人に見せる必要があると思っていたので、「表現力」を鍛える用の企画書は、積極的に人に見せていました。
今思えば、本命の企画書も、どんどん人に見せて改善を繰り返しておけば良かったと思います。
学生の頃の本名アイデアは、それほど斬新でもないですし、社会に出れば、1つのアイデアを煮詰めるよりも、たくさんのアイデアを出す力の方が必要になるからです。
大手のゲーム会社に就職すればなおさら、ゲームのメインアイデアを考える機会なんてほとんどありません。ゲームを作っている最中のミニアイデアが採用されたらいい方だと思います。
いつ課題が降ってくるか分からないので、アイデアを出す瞬発力を鍛えた方が良いです。
失敗から学ぶ:過去のアイデアにすがる落とし穴
とっておきのキラーアイデアにしがみ続けるのは危険です。
でも、それを望んでしまう気持ちも十分理解できます。
僕自身もそうでしたが、何の実績もない時程、安心できる何かにすがりたい気持ちが湧いてくるものです。
実際、アイデアが尽きる恐怖というのは凄まじかったです。
社会にでて、それまで持っていたアイデアでは勝負できない。と知らされ絶望に叩き落とされてから、必死でした。
毎日5案考えると、自分にノルマを設定してアイデアを出し続けました。
6案目を生み出せた時、少しほっとするのを感じました。最悪、アイデアが浮かばなかったら出せるものがある。ストックしているアイデアがある時は、何度もそれに助けられてきました。
それだけ、「予備のアイデアがある」というのは、安心感を生みます。ただ、ストックを作っても、頭の片隅に「ストックがある」という安心感から、思考が鈍くなるのを感じました。
毎日5案考えられていたのに、4案しか考えつかずストックはすぐに使い切ってしまったからです。
駆け出しの時ほど、それに溺れやすく、それに頼ってしまう。次第に、そのアイデアに固執し依存するようになると最悪です。いつしか、新しい事を考える力が衰えて思考が鈍くなってしまいます。
過去を振り返る:学生時代のアイデア再評価
学生の頃の企画書を見返してみると、その当時に感じた思いとの差に、とても驚かされます。
その当時は、とてもつもなく凄い提案書を作った!という満足感が強かったのを覚えているからです。
今、改めてそれを見直してみると、以下のようなダメだしポイントがありました。
- 企画書を作るのに時間かけすぎ(このレベルなら半年もかからない、2時間程で作れる)
- 解決している課題が無い(課題が無いのは、アイデアがありませんと言っているようなもの)
- 課題の設定が甘い(解決したいとも思わない課題には価値がない)
- 課題があっても解決できていない(ゲームで遊んでも課題の解決にもなっていない)
- アイデアがない(既にみたことのあるゲーム、少し探せば見つかるのに探す程の興味もない)
どの提案書を見ても感じるのは、「ちょっときれいに作られた感想文」です。
課題を解決する為でもなく、既にあるゲームの要素を組み合わせただけの感想文のような資料。そこに自分の意思も感じられません。
ちょっと厳しいと思われるかもしれないですが、商品レベルのものを作る時はもっと厳しい目に晒されます。(提案書の内容を評価する時は、感情のスイッチを切って議論できるようになる必要があります。じゃないと喧嘩になるので注意が必要です。)
学生の頃のアイデアを生み出す力は、それほど大したものではありません。
なぜなら、ゲームショップで販売されているギガヒットタイトルの隣に、自分の考えたゲームが並べられて、「買ってもらう」という意志をほとんど持っていないからです。
むしろ、学生の頃は、斬新なアイデアの提案書を作っている人より、どんどんモノ(ゲーム等)を作り続けている人の方が強かったです。
何かを作り続けると、必ず小さな課題が次々と出てくるので、「アイデア」の瞬発力が鍛えられるからです。
学生の頃の僕に何か言えるとしたら、大事に温めている企画書を捨てて、「もっとたくさんの人に見せ続ける」という点と、「しっかり、課題を意識する」という点です。
課題がどんどん湧き出してくるような環境に身を置いて、毎日アイデアを出す瞬発力を鍛えてほしいと思います。
生み出す瞬発力を鍛え続ければ、ゲーム企画者に限らず、さまざまな可能性がひらけてくる力になるからです。
- アイデアは、誰かに見せて、すぐ評価してもらった方がいい。
- 安心感は、思考を鈍らせる。
- 課題をどんどん解決する環境に身を置く方が、アイデアを生み出す力が鍛えられる。
結論:アイデアは人のために使うもの
アイデアを貯めると思考が鈍るというテーマで解説してきました。学生時代は、それが理解できず。アイデアを貯め続けていました。大切に温めて、来るべき日に備えていました。
何が問題かというと、そこには「誰かの課題を解決する」という視点が一切なかった事です。
結果的に、入社試験を申し込んだ会社全て「不合格」という現実を突きつけられるわけですが、今思えば良い経験だったと思います。
なぜなら、あの全て「不合格」が無ければ、自分が思考停止に陥っていた事にも気づけなかったからです。下手に受かっていたら、一生気づかなかったかもしれません。
あの時僕が、アイデアを貯めたり温存したりする事に固執していた理由は、「自分が安心する為」のものでした。
アイデアを貯めるという行為の先には、この「自分が安心する為」という心の弱さが潜んでいるケースがあり、注意しなければいけません。
アイデアは、人の役に立ってこそ初めて価値が出るからです。
今の僕は、そう思えるようになりました。たくさんの人が誰の役に立つアイデアをたくさん生み出せる世界になればいいなと思う今日この頃です。
一人でも多くの人が、それに気づけるようにと願います。
以上、さしあたり、今思う事でした。
ここまで読んでいただけてありがとうございます。
皆様の良い人生の一助になれば。
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