フィルタリングの社会学。SNSアルゴリズムが作る分断の壁

フィルタリングの社会学。SNSアルゴリズムが作る分断の壁 さしあたり、いま思う事
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フォロワーが減った・・・!

誰もいいねくれない・・・!

SNSの状況で一喜一憂してモヤモヤしている方は、こちらの記事をどうぞ。

コンじゃぶろー
コンじゃぶろー

こんにちは!コンじゃぶろーです!

SNSのフィルタリング機能は、私たちが日々どのように情報を受け取るかを根底から変えています。一見、便利でパーソナライズされた体験を提供するこのシステムが、実は見えない壁を作り、私たちの社会を静かに分断しているのです。フィルタリングは、ユーザー間の関係だけでなく、公共の議論や社会的な意見形成にも大きな影響を与えています。

SNSのアルゴリズムがどのように私たちの世界観を形成し、また制限しているのか?

そして、それが現実世界の対人関係にどのような影響を及ぼしているのか。多くの人々が自分の意見が多数派であると錯覚する一方で、実際には社会はさまざまな意見や立場で構成されていることを、SNSの画面は映し出していません。

いつの間にかフィルタリングされ、自分が多数派であると思い込む。誰もがそのような状況になっています。ただ、フィルタリングによって無駄な争いを避けることができています。これは、無駄な事にカロリーや時間を消費せずに済む素晴らしい状況だったりします。

本記事を通じて、読者の皆様にはSNSが持つこの二面性を理解していただき、自らの情報収集方法について一度立ち止まって考えていただければと思います。

本日の記事、重要なポイント

  • ユーザーによる直接フィルタリング(選別)
  • アルゴリズムによるフィルタリング(選別)

SNSと社会分断の現状認識

SNSと社会分断の現状認識
SNSは、高性能フィルタリング装置

みなさんは、SNSに対してどういう印象を持っているでしょうか?

10年ほど前の僕の印象は、かなり荒れているという印象でした。

四六時中どこかで争いが起こっているような印象で、わざわざ命の時間を削って誰かを攻撃するようなものだと思っていました。

2ちゃんねるなどで、荒れた状態には免疫はあるつもりでした。かなり暴力的なものにも慣れていたんですが、twitterに対する印象は、ひどいものでした。

しかし、去年の中頃から、改めてtwitter等を初めてみて感じたのは、かなりクリーンな環境だという事です。

ここ数ヶ月、本気でSNSと向き合ってみて感じるのは、SNSが高性能なフィルタリングとして働いているという事です。

昔であれば、そこらじゅうで喧嘩が発生しているような印象でしたが、今はそういう人同士が合わないようになっています。

皆忙しくて、暇ではなくなった、というのもあるかもしれませんが、かなり無理やり攻撃を仕掛けようとしなければ、誰かを攻撃する所までいけないようになっています。

メジャーな方法としては、「ユーザーによる直接ブロック」ですが、それよりも強力な「アルゴリズムブロック」が働いています。

今日は、SNSの強力なフィルタリング機能が、どのような働きをしているか紹介したいと思います。

SNSの基本機能とフィルタリングの影響

SNSの基本機能とフィルタリングの影響
ユーザーによる直接フィルタリング(選別)

昔からあった機能かもしれませんが、最近は、どのSNSにも「ブロック」機能がついています。

改めて言われなくてもわかる部分ですが、これは、かなりありがたい機能です。

嫌なユーザーが見えなくなるだけで、一日のストレスから解放されるからです。

この機能のおかげで、人のストレスは数倍減少しているように思います。

ブロック機能とその社会的影響

ブロック機能とその社会的影響
ユーザー間のブロック機能

ユーザー間のブロック機能は、ほとんどの人が知っていると思います。

相手を直接ブロックする事で、100%表示されなくなります。

SNSによって特徴がありますが、Youtubeなどは、コメントを書いても配信主がブロックすると配信主に見えないようにできています。(連投しても主には見えていないというやつです)

また、インスタグラムでは、フォロワーを外す事ができます

フォローしている人が活動的でなかったり形だけでフォローしている人だと、アルゴリズムから悪い評価を受けてしまうので、親和性の低いフォロワーは、積極的に解除していった方が良いと思います。

実際インスタグラムで、1600人ほどフォロワーがいた事がありますが、投稿の反応がひどく鈍っていたので、活動的でなかったり、親しくないフォロワーさんを300アカウントくらい外したら、投稿の反応が良くなりました。

twitterでも、ブロックした直後にブロックを解除すると、フォロワーを外す事ができます

最近は、フォロワーを削除することができるようになってるので、それでもOKだと思います。

発信を見てくれる人だけに届ける。そういう工夫が大事なんですよね。

SNSが創る無限の可能性。個性を磨く新たな舞台

ユーザー属性の可視化とその利点

ユーザー属性の可視化とその利点
相手がどういうユーザーなのかわかりやすい

twitterでは、相手のプロフィール画面でさまざまな事がわかります

「発信内容」「リプライ内容(返信コメント)」「いいね」「フォロワー」「フォロー」これらを見れば、その人がどんな人か一目瞭然です。

twitterのプロフィール画面を見れば、その人がどういう人なのかが分かります。

発信内容リプライを見れば、その人の性格はわかりますし、フォローしているユーザーを見れば、その人が求めている人物像を見ることができます。

また、フォロワーを見れば、その人がどんな人から求められているかも分かります。

最近は、人の性格も多様化していて、一言では言い表せられない状況になっているので、むしろSNSをやっていない人の方が、すぎて怖いくらいです。

twitterのプロフィール画面に表示されるものは、1時間や2時間では作れません。半年や1年間の蓄積による信頼感はかなり高いものがあります。

皆、発信の難しさを知っているからです。

自分の好みに合う人をフォローしていけば、自然に自分の周りには好きな人が集まるようになります。

逆に、自分の事が嫌いなユーザーは、どんどんフォローを外してくれるので、嫌いな人はどんどん遠ざかってくれます。

ユーザーによる「ブロック」「フォロー」によって、自分の周りに好きな人だけがいる状況にすればかなりハッピーになれます。

SNSが創る無限の可能性。個性を磨く新たな舞台
  • SNSは、昔に比べてクリーンな世界になっている。
  • ユーザー間のブロック機能によって、相性の悪い人が出会わないようになっている。
  • 相手の発信を見れば、相手のことがよくわかる。

アルゴリズムによる影響

アルゴリズムによる影響
アルゴリズムによるフィルタリング(選別)

意外に気づかれていないのが、アルゴリズムによるフィルタリングです。

昔は、今ほど高性能なフィルタリングはなかったように思いますが、今は、かなり凄い事になっています。

少し考えれば当然の事なんですが、1人の発信を全ての人に届くようにすると、サーバーがすぐパンクするでしょう。いかに文字だけの配信だと言っても、数十億人が利用すれば、サーバーダウンが起きまくって、正常に動作しないはずです。

みている側も、数十億人の発信が表示されたら、パニックになるでしょう。

アルゴリズムによって、発信が届く距離は制限されています。

接触頻度が低いユーザーへの情報届けの問題

接触頻度が低いユーザーへの情報届けの問題
疎遠なフォロワーには、発信が届かない

自分でサービスを作ろうと考えて見ると、1回の発信を1000人に届けるだけでもかなりのコストがかかることが分かります。

それらを無料で使えているというのは非常にありがたい事です。

1回の発信を、どこまでの人に届くように作られているのかは分かりません。発信内容の価値をアルゴリズムが判断し、「有益」と認めたものだけがたくさんの人へ届くようにできているとみるのが自然でしょう。

この仕組みによって、サーバーはパンクしないようになっています。

ただ、この仕組みが強烈すぎて、フォロワーにも発信が届かなくなっている事にお気づきでしょうか?

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タイムラインに表示されない現実

タイムラインに表示されない現実

僕は、twitterで267名の方をフォローしていますが、そのほとんどの人がタイムラインに表示されません、

タイムラインに表示されているのは、普段から交流している人のみです。

タイムラインに表示されていないので、かなりの人数は直接プロフィール画面に飛んでコメントを書きに行く必要があります。

親和性の高いユーザー同士をどう繋ぐか

親和性の高いユーザー同士をどう繋ぐか

アルゴリズムに有益だと認めてもらわなければ、発信が届かない世界になっています。

どういうアルゴリズムになっているかは不明ですが、その人のフォロワーさんにランダムに発信し、その時の反応をみて評価している気がします。

タイムライン上に「フォロー」している人の「いいね」された投稿が結構出てくるからです。

フォロワーが評価した発信はタイムラインに表示されますが、フォロワーが評価しなかった発信はどうでしょうか?

疎遠なフォロワーが多いと、デメリットしか感じません。

実際、捨て垢を使って実験すると、疎遠なフォロワーばかり集めたアカウントは、インプレッション数が月間4桁くらい(1万には届かない位)でした。メインアカウントの10倍以上フォロワーを集めたのに、インプレッション数は10分の1ほどです。

親和性の高いユーザー同士を引き寄せる

親和性の高いユーザー同士を引き寄せる
親和性の高いユーザー同士を引き寄せる

アルゴリズムによって、発信が届かなくなっている。

この状況は、マイナスではありません

なぜなら、アルゴリズムが、親和性の高いユーザーを運んできてくれるからです。

アルゴリズムが、発信内容やフォローしている人、タイムラインに対するユーザーの反応を見て、自分好みのユーザーを引き合わせてくれます。

僕も、何度か素晴らしい出会いがありました。また、疎遠だった人とも自然に繋がる事ができたのは、感謝しかありません。

これこそが、SNSをやる一番のメリットと言えます。

これまで、合わない人とでも一緒にいるしか選択肢はありませんでした。

自分に合う人を探すのに、かなりの時間がかかるからです。

自分の目に入る範囲内で、偶然や運命に頼って人と出会っていました。

しかし、これからは違います。

自分に合う人は、この世に50人くらいしかいないかもしれません。

でもSNSを活用すれば、その50人とだけ絡んで生きていくことが可能です。

50人いれば十分だと思いませんか?

一人で戦うか、仲間と共に進むか。SNS上での集団形成戦略
  • アルゴリズムによって、全ての人に発信は届いていない。
  • フォロワーであっても、発信は届かない。
  • 親和性の高いユーザー同士は、自然に吸い寄せられる。

まとめ:フィルタリングによる社会の分断への対策

まとめ:フィルタリングによる社会の分断への対策
SNSによるフィルタリングで、分断される社会

SNSをうまく使えば、本当に自分と相性の良い人とだけ会うことが可能です。

嫌いな人との繋がりを保つ時間が、無意味になってきたからです。

アルゴリズムやSNSツールによって、それが可能になりました。

ただ、1点だけ注意しなければいけません。

それは、SNSによって、世界が分断されているという事です。

極端な話をすれば、勉強する人は勉強する人で集まり勉強しない人は勉強しない人で集まる事になります。

争う人は、争いを好む人だけて集まって炎上を楽しむでしょうし、ポジティブな人はポジティブな人同士で、ネガティブな人は、ネガティブな人同士で集まる事になります。

そうなると、実は世界が縮小してしまいます。

持続可能な社会を作る為には、格差を無くさなければいけません。

この見えない壁をどう壊すかが、これからのSNSの鍵になるのではないかと思います。

以上、さしあたり、今思う事でした。

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

皆様の良い人生の一助になれば。

日本だけじゃない!世界に友達を作る魅力と方法
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