「にわか」を受け入れる勇気で、業界の未来を守れ

「にわか」を受け入れる勇気で、業界の未来を守れ さしあたり、いま思う事
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あなたは「にわか」ファンだと言われたことはありますか?

あるいは、自分自身が「にわか」ファンだと感じたことはありますか?

「にわかファン」という言葉によって傷ついた事のある方は、こちらの記事をどうぞ。

コンじゃぶろー
コンじゃぶろー

こんにちは!コンじゃぶろーです!

オタク文化の世界では、時として「にわか」という言葉が軽蔑的に使われることがあります。しかし、この「にわか」ファンこそが、実は業界の未来を支える重要な存在なのです。この記事では、「にわか」ファンの重要性と、彼らを受け入れることが業界にとってなぜ重要なのかを探ります。

「にわか」とは、ある分野や文化に新しく興味を持ち始めたファンを指します。彼らはしばしば、古くからのファンからの批判を受けることがあります。しかし、この「にわか」ファンがいることで、業界は新鮮な血を得て、さらに成長し続けることができるのです。

広告費の増加や新しいファンの流入は、業界全体の活性化につながります。新しいファンが集まることで、コンテンツの多様化や新しいアイデアの創出が促され、文化が豊かになります。この記事では、古いファンと新しいファンが共存し、相互に刺激を与え合う理想的なコミュニティの構築について考察します。

「にわか」ファンを受け入れることは、単に新しいファンを歓迎すること以上の意味を持ちます。それは、業界の持続可能な成長と文化の継承を促進する行為なのです。この記事を通じて、ファンダムの多様性を受け入れ、業界の未来を守るための勇気について考えてみましょう。

本日の記事、重要なポイント

  • にわかとは?にわかの意味
  • 業界を支えるにわかファン

にわかファン とは?

にわかファン とは?

「にわかファン」とは、ある特定の分野や、スポーツ、音楽グループ、芸能人などに対して、急に興味を持ち始めた人々を指す言葉です。この表現には、その分野に対する深い知識や長い間の関心がないこと、そして興味が一時的であるかもしれないというニュアンスが含まれています。

「にわかファン」は、しばしばあるイベントが話題になったときや、特定のチームが成功を収めたときなどに突然その分野に興味を示し始める人々を指します。この用語には、時に否定的な意味合いも含まれており、本物のファンや熱心な支持者と区別して使われることがあります。ただし、趣味や関心事において「にわかファン」であること自体が必ずしも悪いわけではなく、人々が新しいものに興味を持ち、それを楽しむきっかけとなることもあります。

『にわか』に厳しい世の中!?ある意味、業界を支える『にわか』ファン

『にわか』に厳しい世の中!?ある意味、業界を支える『にわか』ファン。
『にわか』に厳しい世の中!?ある意味、業界を支える『にわか』ファン

どの業界にも、古くからその業界を愛するファンがいます。

歌舞伎等の古い時代から続いてきた文化であれば尚更です。ただ、新規の客が取れなくなると、どんなコンテンツでも営業が厳しくなってしまう事でしょう。だから、新しいファンは、むしろ喜びと共に迎え入れる必要があると言えます。

にわかとは?にわかの意味

にわかとは?にわかの意味
にわかとは?にわかの意味

にわかとは、本来どういう意味でしょうか。

にわかとは、「一時的に」とか「突然」と言った意味の言葉で、「にわか雨」や「にわか狂言」のような使われ方をしていた言葉です。しかし、最近ではネットスラング(悪い言葉)として「にわか」が使われています。

「新規のファン」を揶揄する意味を込めて「にわか」と言ったりします。古参のファンが新参のファンに対してマウントをとる時に使われたりします。

ネットスラングなので、オタク文化と結びつきが強いです。

にわかファンに厳しいオタク

にわかファンに厳しいオタク
にわかファンに厳しいオタク

オタク業界では、「にわかファン」に厳しく当たる風習があります。

ゲームやアニメ、漫画の中だけで収まっていればまだ良いのですが、サッカー等の他の業界でも見かける事があります。ワールドカップが近づいてくると増える「にわか」に対して、冷ややかな目線を送る古参のファンの姿を見かけるからです。

泥仕合のメソッド。最後の最後に勝つマインド。

古くからのファンが、それまでのステータスを守ろうとするのは自然な行動

古くからのファンが、それまでのステータスを守ろうとするのは自然な行動
古くからのファンが、それまでのステータスを守ろうとするのは自然な行動

誰よりも先に目をつけて、誰も注目を浴びていない時期から応援していたファンにとって、後からやってきた新参者は疎ましい存在です。ただ、こういう文化は、日本に古くからある風習だったりします。

江戸時代でも将軍に古くから仕える譜代大名と、関ヶ原の合戦で敗れてから仕えた外様大名を区別していました。新参者を除外する文化が、僕たちのDNAに刻まれているんだと思います。

だから、古いファンがにわかファンを攻撃するのは自然な事です。この文化があったからこそ、質の高い文化のみが生き残ったとも言えます。

売れるモノを作る(応用編)客観的に評価する方法
  • 「にわか」とは「新参者」を揶揄する意味のネットスラング。
  • 「にわか」に対してオタクは厳しい。
  • 古参が「にわか」を嫌うのは、日本人のDNAに刻まれた文化。

業界を支えるにわかファン

業界を支えるにわかファン
業界を支えるにわかファン

一方、「にわか」ファンが完全に悪いかと言えば、もちろんそうではありません。

なぜなら、「にわかファン」は業界にとって大切な新規参入のお客様だからです。どんどん新しい顧客を獲得できる業界は非常に強いので、何か新しい作品を発表する時は、できるだけ多くのにわかファンを獲得する必要があります。

人には寿命があるので、いつかは歳をとってしまい足が遠のいていきます。どんなコンテンツも、客がいなくなったら成り立ちません

江戸時代であれば、集客の方法やスピードにも限界があるので、「にわか」が参入する量も少なく、古参が自分の地位を確保しながら受け入れる事ができました。しかし、最近はテレビやネット等、さまざまな方法で集客ができるので、爆発的に「にわか」が増える現象が発生します。

ネット社会が進むにつれて、その勢いは加速していくでしょう。

当然古参のファンは「面白くない」と思うのが自然です。

少しでも多くの人に楽しんでもらいたいから、広告費が高くなる。

少しでも多くの人に楽しんでもらいたいから、広告費が高くなる。
少しでも多くの人に楽しんでもらいたいから、広告費が高くなる

今は、いいものを作っても見つけてもらえない時代です。

どこの業界もコンテンツは飽和状態です。しかも、人々はいつも忙しくコンテンツを楽しむ時間がほとんどありません。本当に強いコンテンツのみが生き残る仕組みになっています。

ただ、それだと新しいサービスを作っても儲からないので、できる限りの力を振り絞って広告にお金を使っています。より高い売り上げを回収する必要があり、多くの人を呼び込まなければいけません。

だからこそ、「にわか」ファンはどんどん増えていきます。

悩む回数よりも、バッターボックスに立つ回数。

自然に「にわかファン」が集まる、優しい世界がいい。

自然に「にわかファン」が集まる、優しい世界がいい。
自然に「にわかファン」が集まる、優しい世界がいい

せっかく苦労して呼び込んできた「にわか」ファンを、古くからのファンが攻撃するとどうなるでしょうか?

業界は、「にわか」ファンを呼び込む為に大量にお金を使っているのに、「にわか」ファンがお金を生み出す前に追い出してしまうと、赤字が膨らむ事になります

新しく何かの趣味を始めた人が、いきなり「にわか」と言われて非難されたら、逃げ出してしまうのは当然でしょう。コンテンツは山ほどあるので、わざわざ先輩風を吹かされてまでやる必要は一切無いからです。

古くからのファンが、にわかファンを引き上げるような、そういう仕組みを作らなければいけません。難しいのは、古くからのファンが楽しく、新しいファンが「先輩風」に苦しまない仕組みにしなければいけないという事です。

あちらを立てれば、こちらが立たずで、どの業界も悩んでいます。個人的には、古くからのファンは、なかなかファンをやめないので、新しいファンを優しい気持ちで見守る。そういう世界がいいなと思います。

浪費から学ぶ!20代で後悔しないお金の使い方
  • にわかファンがいなくなると、業界が消滅する。
  • 少しでも多くの人に楽しんでもらいたいから、広告費が高くなる。
  • 自然に「にわかファン」が集まる優しい世界がいい。

まとめ 古いファンと新しいファンの関わりをデザインする

まとめ 古いファンと新しいファンの関わりをデザインする
古いファンと新しいファンの関わりをデザインする

自然の成り行きに任せていると、古いファンと新しいファンは喧嘩するのが自然です。

古いファンは、先行者利益を得たいでしょうし、新しいファンは、先輩風吹かされたくないからです。ここの難しい所は、どちらも悪い事をしていないという点です。

日本は、年功序列の文化が根強いですし、西欧の能力主義の文化も強く浸透しています。だから、2つの文化が混ざり合って邪魔しあっているのが現状ではないでしょうか。

ゲームを作る時に、そういう文化の違いすらも楽しく感じるような、そういう関わり方をデザインできればいいと思います。

以上、さしあたり、今思う事でした。

ここまで読んでいただけてありがとうございます。

皆様の良い人生の一助になれば。

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