多様性が生む創造性。ゲーム業界のユニークな人材構成。

多様性が生む創造性。ゲーム業界のユニークな人材構成。 さしあたり、いま思う事
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チームでゲームを作っているけど、言葉が通じない…。

チームメンバーが何を言っているのか分からない…。

ゲームに限らず、そういう現場の悩みを抱える方は、こちらの記事をどうぞ!

コンじゃぶろー
コンじゃぶろー

こんにちは!コンじゃぶろーです!

ゲーム業界は、その多様性と創造性で知られています。この業界には、さまざまな背景を持つ人々が集まり、彼らのユニークな経験と視点が、革新的なゲームの開発に不可欠な要素となっています。この記事では、ゲーム業界の人材構成の多様性がどのように創造性を刺激し、業界全体を豊かにしているのかを探ります。

まず、ゲーム業界には「常識では」という概念があまり通用しません。ここで働く人々は、異なる文化や教育背景から来ており、それぞれが独自の考え方や解決策を持っています。このような環境は、従来の枠にとらわれない斬新なアイデアを生み出す温床となっています。

次に、この業界では、言葉の壁を超える必要があります。チームメンバーが異なる言語や表現方法を持っているため、コミュニケーションは常に挑戦です。しかし、この挑戦がチームを強くし、より効果的なコラボレーションを生み出すことにつながります。

最後に、ゲーム業界では、お互いの文化的背景や表現のクセを理解し合うことで、チームの効率と創造性が高まります。異なる視点が交差することで、より豊かで多面的なゲーム体験が生まれるのです。

この記事を通じて、ゲーム業界の多様性がいかにして創造性を刺激し、業界を前進させているのかを深く掘り下げていきます。

本日の記事、重要なポイント

  • ゲーム開発の現場では、「常識では」が通じない
  • 言葉は通じないと理解する。その上でチームの共通言語を作り上げていく。

常識は非常識?ゲーム業界にくる人材は、皆育ってきた環境が違い過ぎるから。

常識は非常識?ゲーム業界にくる人材は、皆育ってきた環境が違い過ぎるから。
常識は非常識?ゲーム業界にくる人材は、皆育ってきた環境が違い過ぎるから。

ゲームを構成する要素を、ざっくりと説明すれば、「」「プログラミング」「音楽」の3つです。グラフィックは、芸術を学ぶ世界での修行が必要です。プログラミングをするには、コンピューターの言葉を知る必要があります。音楽も同様に、専門的な学習が必要です。

絵、コンピューター、音楽、それぞれの世界では、全くバラバラの文化があり常識が作られています

専門学校や大学へ進学するまでに学ぶ常識は、全く違うものになります。これらの3つは、両立が難しいので、いずれかを経由して進学してくる事になります。それぞれ違う言語・文化・常識を学習して成長します。

企画職管理者は、この3つのいずれかの世界に属しています。いや、属している方が良いと思います。どれにも属さずに、アイデア勝負で乗り込んでくる人もいますが、言語を1つも理解せずにチームに参加する事になるからです。

ただ、なんとかなる部分もあるので、まずはそれぞれが違う言語を持つと理解する事が大切です。

ゲーム開発の現場では、「常識では」が通じない

ゲーム開発の現場では、「常識では」が通じない
ゲーム開発の現場では、「常識では」が通じない

ゲームを作る時に、よくやってしまう過ちの一つに「常識」を持ち出してしまうというのがあります。

自分と同じ生い立ちの人同士等「常識」が通用する文化であれば、「常識」という言葉を使って説得できるかもしれません。手っ取り早くていいと思います。しかし、ゲーム開発の現場には、様々な常識を持った人が集まってきているので、そもそも常識が通用しません。

「常識で考えて、●●●は面白いでしょ」と言う言葉を言うと、受け取り方によっては喧嘩を売られたと感じてしまう人もいます。

そもそも、ゲームのアイデアを考える際には、いかにして常識を覆すか?という点を意識しなければいけなかったりします。常識やセオリー通りのものを作っても、驚きが薄くなります。

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違う環境やルールで育ってきた人材が、ゲーム業界に集まっている。

違う環境やルールで育ってきた人材が、ゲーム業界に集まっている。
違う環境やルールで育ってきた人材が、ゲーム業界に集まっている。

違う環境やルールで育った人が集まってきている。そういう意識を前提にもつ事が大切です。

そして、できる事なら、それらは争いのタネにするんじゃなくて、面白いモノを作る為の材料として使うのが理想です。

違う環境やルールで育ってきた人が集まってゲームを作るからこそ、様々な常識を覆す面白いものが生み出せます。これを利用しない手はありません。

また、ゲームを遊ぶ人もまた多彩な「常識」を抱えている為、不特定多数の常識を知っておいて損はありません。常識が通じない相手とは喧嘩になりやすいですが、その辺りの常識の違いを楽しむように開発するのが良いです。

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育ってきた環境が違いすぎて、普段使っている言語が根本的に違う。

育ってきた環境が違いすぎて、普段使っている言語が根本的に違う。
育ってきた環境が違いすぎて、普段使っている言語が根本的に違う。

常識や文化のような目に見えづらいものも違いますが、「言語」の違いにも注目した方が良いです。

一見同じ日本語だと思って油断してしまいがちですが、「日本語」は非常に誤解を生みやすい言葉です。同じ言葉であっても、人によって受け取り方が違います。

だから、根本的に言語に頼りすぎないという事も大切でしょう。

今は、誰に何を伝えなければいけないか?間違いなく伝わっているのか?

そういう意識を持っておかないと、「言った」「言わない」というつまならない争いに発展する場合も少なくありません。

専門技術を極める。エンジニアの自己実現への挑戦。
  • 違う環境やルールで育ってきた人材が、ゲーム業界に集まっている。
  • 言葉は通じないと理解する。その上でチームの共通言語を作り上げていく。

言葉は通じないと理解する。その上でチームの共通言語を作り上げていく。

言葉は通じないと理解する。その上でチームの共通言語を作り上げていく。
言葉は通じないと理解する。その上でチームの共通言語を作り上げていく。

まず、言葉は通じないと理解して、100%言葉を頼りにする事を辞めなければいけません

それぞれの担当者が、イメージしているものがあっているのかを、言葉以外の方法で確認する必要があります。では、どうやって言葉以外の方法で確認するかと言うと、それは成果物です。

人は、どんな場所で生活していても、物を見る感性に関しては「共感」する力が備わっています。世の中に出回っているコンテンツを、満遍なく目にする機会があるからです。

自分で表現することはできなくても、「良いもの」を見分けたり、「聞き分けたり」する能力はどんな環境や文化でも養う事ができます。

ミュージカルでも、一流の演出家が、演者よりも演技ができるかといえばそうではないように、実際に表現する能力は低くても、イメージを評価する力は備わっているモノです。専門技術を知らない客が、コンテンツを楽しめているのも、モノを見るセンスに狂いは生じにくからです。

また、テレビやYoutube等から、無料でも比較的にクオリティの高いコンテンツを見る事ができると言う点も、ゲーム開発をするには良い環境といえるでしょう。

イメージを言葉ではなく、成果物で共有する

イメージを言葉ではなく、成果物で共有する
イメージを言葉ではなく、成果物で共有する

何かを作ろうと考えた場合は、成果物でイメージを共有するのが良いです。

さらっと絵を描いてみる、音を出してみる、動かしてみる。

提案書みたいな時間がかかるものでなくてOKです。プログラミングの場合は、「はじプロ」でもOKだと思います。※「はじプロ」とは、Nintendo Switchの「はじめてゲームプログラミング」と言うプログラミングができるゲームソフトです。1時間程度で、サクッとゲームが作れるプログラミングソフトです。

はじめてゲームプログラミング「マグロ集めゲーム」ができるまで

スクウェア・エニックスでは、ファイナルファンタジーを作る時、それぞれの役割のクリエイターが、思い思いのイメージのプロトタイプを作ってきて発表しあうそうです。

イメージの共有に一番時間とお金を使っている企業もいたりします。アニメのキャラクターを使ったゲームを作る時に、仕事場でずっとアニメを流し続けているゲーム会社もあります。

完成品のイメージは、言葉ではなくグラフィックやサウンド等で共有するようにしましょう。それだけ、言葉は誤解を生みやすく、相手に伝わっている雰囲気が生まれてしまいます。

雰囲気だけで、全然伝わっていないと言う事も珍しくありません。

一見遠回りに見える「ビジュアル」「サウンド」でイメージを共有する手法ですが、技術レベルが高い専門家にとっては、言葉で話すよりも簡単に表現できます。

ゲームを作りながら、共通の言語を作り上げていく

ゲームを作りながら、共通の言語を作り上げていく
ゲームを作りながら、共通の言語を作り上げていく

ゲームを作りながら、共通の言語を作り上げていく事が大切です。そして、最初はそれを専門家に任せていきましょう。そうした方が早いからです。

グラフィッカーであれば、自分が考えるビジュアルイメージをすぐに形にできます。

プログラマーであれば、自分が考える操作性をすぐに再現できます。イメージさえつかめればOKなので、バグがあっても問題ありません。

そして、サウンドであれば、即興でイメージに合うサウンドを奏でる事ができます。もし、専門のサウンドクリエイターがいなかったとしても、サウンド素材がDLできるサービスが山ほどあるので、サンプルサウンドを片っ端から聴いておくと良いかもしれません。

そして、イメージで共有する実績を積んだチームは、少ない表現で完成イメージが掴めるようになってきます。ここは少し手間でもみんなで同じ場所に集まって、イメージを共有する時間を持ちましょう。

そして、ここまで出てこなかったプランナーですが、プランナーの役割は、チームの中のカメレオンです。これまでに見たイメージを、同じように説明できるようになりましょう。

プランナーは、どの職性にもなれる存在です。リーダーを兼務する事が多くなるので、全ての人のセンスを知る事になります。他の人が表現した手法を、丁寧に引き出しにしまっていきましょう。そして、必要な時にそれを取り出して、紙と鉛筆で表現すればイメージは伝わります。

思考を放棄する。見る物全てからあふれ出す『グラフィカルアイデア法』
  • 既存コンテンツの中から、共通の言語を探す。
  • ゲームを作りながら、共通の言語を作り上げていく

まとめ お互いの表現のクセを知る事で、チームのスピードは向上する。

まとめ お互いの表現のクセを知る事で、チームのスピードは向上する。
お互いの表現のクセを知る事で、チームのスピードは向上する。

今日の記事で一番伝えたい事は、「自分の常識を疑う」と言う事です。そこを前提にした上で、言葉で共有する事はできないと全員で理解し、それぞれの専門技術を使って完成のイメージを共有しましょう。

すると、次第にお互いの表現のクセや、それぞれがどう言うモノを作りたいのかが見えてくるようになります。お互いに作りたいモノが分かった時に生まれるのが、「伝わる言葉」です。

チーム内だけで使える言語が生まれてきます。それを使って、どんどん表現を伸ばしていきましょう。

言葉だけで伝える事ができれば、より早く成果を出す事ができます。しかし、それは一朝一夕では実現できない、非常に難しい事です。

まずは、言葉を放棄して、ビジュアルやサウンドでイメージを共有できるようにならなければ到達できない世界だという事を理解してもらえれば、無駄な争いは無くなるでしょう。

話して伝わる言語を持ったチームは、非常に足が速いです。それぞれが全力を出して表現すれば、チーム全体が強くなる。

正しいロードマップに沿って、そういう素晴らしいチームを目指すのが良いと思います。

以上、さしあたり、今思う事でした。

ここまで読んでいただけてありがとうございます。

皆様の良い人生の一助になれば。

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