基本情報処理技術者試験…、ややこしい…。
こんなに幅広く学必要ってあるの…?イメージがわかない…。
情報処理技術って、なんだかわかりづらくて勉強が大変ですよね。ゲーム開発の勉強をしながら基本情報処理技術者試験に合格したコンじゃぶろーからのアドバイスです。
こんにちは!コンじゃぶろーです!
ITと聞いて、皆さんはどのようなイメージを持ちますか?複雑なコード、難解な技術用語、そして理解するまでの長い時間…。しかし、もしゲーム作りがその学びのプロセスを楽しく変えてくれるとしたらどうでしょう?
「ITスキルの楽しい学び方:ゲーム作りを通じて理解する」という今回のテーマは、まさにそのような新しい学び方を提案します。ゲームという、誰もが一度は触れたことのある身近な題材を通じて、ITの基礎から応用まで、楽しみながら学んでいけるのです。
ゲーム作りは、ただのプログラミング以上のもの。プレイヤーの情報管理から、複雑なシナリオの作成、美しい画像や心を動かすサウンドの選定に至るまで、ITのあらゆる側面が詰まっています。そして、これらを学ぶ過程で、自然と情報処理技術の理解が深まります。
しかし、なぜゲームを作ることがITスキルの習得につながるのでしょうか?その秘密は、ゲーム開発が持つ「創造性」と「実践性」にあります。ゲームを作りながら、実際に手を動かし、考え、試行錯誤することで、理論だけでは得られない実践的なスキルが身につくのです。
この記事では、ゲーム作りを通じてITスキルを学ぶ魅力を探りながら、情報処理技術の基礎から応用まで、一緒に楽しい旅をしていきましょう。ゲーム開発のプロセスを追いながら、ITの世界がどれほどクリエイティブで、そして面白いものかを実感していただければ幸いです。
さあ、ゲームを作り、遊び、学び、ITスキルを自分のものにしていきましょう。あなたの創造力が、これからのITの世界をどう変えていくのか、楽しみにしています。
本日の記事、重要なポイント
- IT(情報処理技術)って何?
- ゲームは、膨大なデータからできている
ゲーム制作とITスキル:楽しい学びの入門
ゲーム開発で覗く情報技術の基本
大学や専門学校等、専門分野を志望したらいきなり始まる情報処理技術の授業。
内容は、かなり専門的で聞いて事もない言葉が五月雨式に降りかかってきて眠たくなってしまいます。
しかし、関係なさそうな1つ1つの技術は、どれをとってもIT系システムを作るのに必要不可欠な情報ばかりです。でも専門性が高すぎてうんざりしてしまう人は多いと思います。
まだ高校生の方は、一度、本屋に行って立ち読みしてみてください。「基本情報処理技術者試験」そういう文言が書かれたテキストをパラパラとめくっていくと、言っている意味がわかると思います。
僕が通っていた専門学校は、IT未経験者が多い学校だったので、最初の1年目は全員ITの基礎を叩き込まれました。多少ゲームを作る授業があるのかなと思ったらほとんどありませんでした。
授業の課題が「エクセルでゲームを作る」といったものはあったと思います。
けれども、かなりハードルが高いので、ここで挫折してしまう人は多かったです。
情報処理技術(IT)の基礎知識
そもそも、ITって何ですか?と言われて、答えれる人いるでしょうか?
ITとは、インフォメーションテクノロジーの略で、直訳すると情報技術です。パソコン等や通信環境を使って情報を処理する技術のことを総合的にIT(情報処理技術)と呼称しています。
もうそろそろ、パソコンが無くなる時代に差し掛かってきているのでややこしいですが、大量のデータと通信を使って何らかのサービスを作ると考えておけば良いと思います。
ITの学びが見つからない理由
IT技術者としての国家資格に、基本情報処理技術者試験というのがあります。
それの出題範囲がこちらです。『いーっ!』となったら、緑文字箇所は読み飛ばしてもらって結構です。
統計などを使用した数学、アルゴリズム、データ構造、コンピュータ基礎知識、OSの働き 、メディア表現、データベース、ネットワーク、セキュリティ、WEB、アーキテクチャ、開発手法、プロジェクトマネジメント、経営戦略、プログラミング
プログラミングに関しては、選択式になっていて、C言語・Java・Python・アセンブラ・表計算
IT技術者として最低限必要な資格だったりするんですが、この時点でかなりの人が脱落すると思います。『日本語で喋れ!』という怒号が聞こえてきます。
とにかく、専門的すぎてややこしいんです。
コツコツ勉強していれば、だんだん点と点がつながってわかるようになってくるんですが、分かるきっかけは、ゲーム開発でイメージできた時でした。
データで溢れる現代社会の理解
世の中は、本当に膨大なデータでできています。
これまでは、アナログと呼ばれる数値化できないものばかりでしたが、デジタル化(0と1の世界)が進む中で、デジタルにできないものはないというくらいになって、データはより膨大なものとなりました。
これは、人の想像力の賜物です。記憶媒体の性能が向上するにつれて、それまで人が夢見た事が全て実現できる時代になってきました。
現代は、つい100年前の人にとっても、まるで魔法のような世界になっています。
「デジタルツイン」という言葉をご存知でしょうか?
例えば、渋谷の街を全て丸ごとデジタルデータで作ってしまう。という構想です。
現実とデジタルでツインという訳ですね。
どうしてそんな事するのか?というと、道路内の土管工事をした時に、デジタル上の世界も一緒に更新するようにするんです。そうすると、地中の見えない部分の老朽化を管理事務所から確認する事ができるようになります。
それ以外にも、街をデジタルに置き換える事の可能性は飛躍的に広がりを見せています。
最近加熱しているメタバースも同様です。これからは、これまで以上にデータで溢れる時代になります。
システムエンジニアに限らず、クリエイターや表現者はこれらの膨大なデータに立ち向かわなくて行けなくなりました。
常に進化する、最新のIT技術
IT業界では、日々新しい技術で更新されていきます。
専門学校の教師が、授業終わりにしていること知っていますか?新しい技術の勉強をしているんです。
毎日勉強しないと追いつかない。1年前に話していた言葉は別のものに置き換わっている事はとても多いです。なので、暗記よりもロジックというか、原理を理解する必要があります。
今使っている技術は、そのうちバージョンアップされますから、暗記してもほとんど役に立たなかったりします。
実際に使ってみて、今後この技術はどうなっていくか?という肌感覚をしっかり学ぶ必要があるんです。そういう勉強に、ゲームはうってつけと言えます。
技術の意味を理解し、どう応用すれば自分のイメージを実現できるか考えるからです。
ゲームを開発して、技術の原理原則を理解すれば、多少新しい技術が出てきても、既存技術の応用で対応できます。
- 情報処理技術は、馴染みがない言葉が大量にあるのに覚えなければいけないものが多い
- 難しい情報処理技術は、原理原則を覚えなければいけない
ゲーム開発:データの海を泳ぐ
ゲームは、一見シンプルに見えますが、ゲームの全データを目の当たりにすると多くの人が絶句すると思います。
それはそうです。どんなに小さなゲームであっても3〜6人の大人が3ヶ月間くらいかけて作ったモノをズラっと並べたら、物凄い量です。
ゲームの要素と、ゲーム以外のシステムと共通する部分に関して解説したいと思います。
ここで紹介する要素は、ゲームのほんの一部です。しかし、基本的な要素なので、全体のイメージができると思います。一通り見て、自分が好きなゲームでイメージしてみてください。
イメージができれば、作ることは可能になります。
プレイヤーデータの管理方法
まず、プレイヤー情報。
ファミコンとか初代プレステくらいまでであれば、全てセーブ用のデータカードやカセット本体に保存されていた情報です。ファミコンの場合は、セーブ容量が少なかったので、復活の呪文みたいな暗号を入力してコンテニューしていたと思います。呪文入力が不要な、セーブ容量の大きいソフトも出たりしました。
長いこと、ローカルに保存されていたプレイヤー情報ですが、年々増加傾向にあり、最近ではオンライン上で管理されるようになってきました。
これは、IT系のサービスでも当たり前の世界になっています。
クラウド、クラウド!言ってるやつですね。
Youtubeやtwitter等、馴染みのあるシステムも全て、どこかにあるサーバーと呼ばれる機器の中に保存されています。
この辺りは、ゲームを作る際に、簡単なサーバーを必要な仕組みを作ってみるとすぐにイメージがつくと思います。
シナリオ作成の裏側:複雑な条件分岐
ゲームには、膨大なシナリオパターンがあります。
小説や漫画であれば、1通りあれば事足りますが、ゲームの場合、マルチエンディング(エンディングが複数種類ある)が主流なので、1通りではおさまりません。
少なくともGoodエンディング、バッドエンディングは必要だったりしないでしょうか?
一度、エンディングが30種類以上あるゲームを作ったことがありますが、かなり大変でした。
シナリオが分岐するたびに、シナリオの種類が倍に膨らみます。
30種類のエンディングを作るということは、30倍以上のシナリオを作るという事です。
これだけデータがあると、混乱してしまいますが、ITの世界ではユーザーの操作によって結果が変わる方が主流なので、ゲームを作ればこのあたりの理解が進みます。
ゲームのビジュアル:素材の重要性
ゲームには、大量の画像素材を使用します。あるいは、大量の3Dモデルデータを使います。
アニメーションを作ろうと思ったら、数秒間の動画をつくるために数百枚の画像が必要になります。
ゲームに限らず、全てのITサービスには画像が必須です。
回転寿司屋さんやファミレスで、注文がパッドからできる店が増えていますが、画像を一切使っていなかったとしたらどうでしょうか?
ちょっと寂しいですし、間違った注文が増えそうです。満足度が低下してしまいます。
数百枚の画像素材、3Dモデルであれば3Dモデルと、テクスチャと呼ばれる3Dモデルの表面に貼り付ける画像素材、3Dモデルを動かすモーションデータと呼ばれる動きをデータ化した情報も必要です。
ゲームでは、かなりこのあたりの処理に特化しています。
ゲーム開発を経験することで、画像の取り扱いに関して非常に詳しくなります。
ゲームのオーディオ:素材の重要性
画像以外にも、ゲームにはサウンドデータが必要です。
画像と違い、時間軸のあるデータなので、少し取り扱いに苦労します。
ゲーム開発を経験すると、このあたりの特殊な素材の取り扱いも経験ができます。
ゲーム業界には、サウンド専用のプログラマがいるくらいです。
エンタメ系のシステムを作る際に、サウンドの取り扱いについて経験するのは非常に良いです。
- ゲームは膨大なデータで、できている
- ゲームはイメージしやすい
まとめ ゲームから学ぶ、応用ITサービス
ゲーム技術が生み出す新しいITサービス
ゲームを作って、一度体験してしまえば、勉強する意味が見えてくるようになります。
新しい技術にぶつかった時に、何の為の技術なのかイメージできないと理解が遅くなりますし、記憶に定着しません。全て記憶を定着させる必要はありませんが、「何の為の技術か?」「どうやって使うか?」くらいは記憶しておかないと何の意味もありません。
最低限それくらい知っていれば、詳細はネット上にいくらでもあるので検索力で何とか乗り切れます。
「データベースを構成する機材について」という勉強を始める前に、「データベースを使った、オンライン5目並べ」を作った方が理解力は増します。
「これを実現したい!」という欲求によって、意味のあることだけを嗅ぎ分けて学習することができるからです。
一見難しい技術も、ゲームで表現しようとすると見えてくる。
僕は、ゲームにそういう理解力をあげる効果もあると信じています。
以上、さしあたり、今思う事でした。
ここまで読んでいただけてありがとうございます。
皆様の良い人生の一助になれば。
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