ガリヴァーに学ぶ、『風の時代』の生き方

ガリヴァーに学ぶ、『風の時代』の生き方さしあたり、いま思う事
この記事は約11分で読めます。

忙しい日常の中、ふと一息入れたいと思ったことはありませんか?

そういう方は、ガリヴァー旅行記を読んでみてください。

ファンタジーだけど、とても奥が深くて考えさせられますよ。

コンじゃぶろー
コンじゃぶろー

こんにちは!コンじゃぶろーです!

人間の歴史は、常に新しい技術とその技術に対する我々の考え方や価値観の変化とともに進化してきました。かつて、火を使うこと、車輪を作ること、文字を書くことは革命的な技術であり、それが今日の文明の礎となっています。そして今、私たちが目の当たりにしているのは「AI」の時代です。

一方で、文学や物語は、私たちの夢や願望、恐れや疑問を映し出す鏡のような存在です。ガリヴァー旅行記は、異なる文化や価値観に触れることで、自分たちの世界観を再評価することの大切さを教えてくれました。

今回の記事では、ガリヴァーの旅を通じて、現代の技術とともに変わる私たちの思考や趣味について考察します。『風の時代』とは何か? これから未来に向かって歩む中、私たちの生活や考え方がどのように変わっていくのか? そして、古典的な物語が新しい時代の中でどのような意味を持つのか?

これからガリヴァーの冒険と私達の生活が織りなす新しい物語の旅へと、皆さんをお連れします。未来の技術と過去の物語が交差する場所で、新しい発見や気づきを一緒に楽しみましょう。

本日の記事、重要なポイント

  • ガリバー旅行記 第一編 小人の王国
  • ガリバー旅行記 第二編 巨人の王国
  • ガリバー旅行記 第三編 空飛ぶ島から、東方の島々
  • ガリバー旅行き 第四編 知的な喋る馬の王国

ガリヴァーに学ぶ、『風の時代』の生き方

ガリヴァーに学ぶ、『風の時代』の生き方
ガリヴァー旅行記

そもそもガリヴァー旅行記って、皆さんどれくらい覚えてますか?

遭難したガリヴァーが目を覚ますと、小人達にはりつけにされているシーンを思い浮かべる人は多いと思います。

ガリヴァー旅行記は、アイルランドの風刺作家ジョナサン・スウィフトによる長編小説です。

4編から構成されています。

  1. 小人の王国
  2. 巨人の王国
  3. 空飛ぶ科学の島「ラピュタ」、ラピュタに支配される国、魔法使いの国、不老不死の国
  4. 知的なしゃべる馬の王国

当時、流行していた旅行記の形式をとった物語で、最初の「小人の王国」の話が絵本や映画にされているので、それを知っている人は多いと思いますが、それ以降の編は、あまり知られていないと思います。

風刺作家が書いただけあって、その当時のイギリスや貴族人間に対する風刺がすさまじかったりしましたが、子供から大人まで愛された素晴らしいファンタジーです。

社会や政治に対する「理想」と、それに対する「現実」同居させたファンタジーで、人々が見ないようにして暮らしていた人間の愚かさを「第三者目線」で、気づかせる作品になっていた為、社会現象になり、爆発的に読まれました

当時の政治家も勉強の為に読むくらい、政治学の入門書としても取り扱われています。

アソビゴコロを刺激するファンタジー。常に考え続けるマインドを育む。

ガリヴァー旅行記 第一編 小人の王国

ガリヴァー旅行記 第一編 小人の王国
小人の世界

「小人」「自分」が、同居する世界

最初は、ガリヴァーが遭難して、小人の王国に流れ着く所から始まります。

身長が10cm~15cm程度の小人達は、身長と同じように小さな不安を抱えて生きている。

作者的には、「小人」を、その時代の典型的なイギリス国民を風刺していたようです。

とるに足らない不安に悩まされて生きている姿が、その当時のイギリスの人々には気づきになったのかもしれません。

風の時代で読み解く「小人の王国」

「小人の国」 を風の時代で読み解くと、 「巨大な力使い方です。

SNS全盛のこの時代では、突如大きな力を手にする事があったりします。

そんな時に、どのように立ち振る舞うのか?

力を手にしてからだと、焦ってまわりが見えなくなってしまうので、あらかじめ考えておくといいかもしれません。

ゲームで学ぶ!コントロールできるものと、できないもの

ガリヴァー旅行記 第二編 巨人の王国

ガリヴァー旅行記 第二編 巨人の王国
巨人の国

「巨人」「自分」が、同居する世界

小人の国の次は、巨人の国。この対比がまた面白いですね。

18メートルを超える巨人に捕まったあと、見世物小屋に連れていかれたり、宮廷の王妃のおもちゃとして扱われたりします。

巨人の王に質問される形で、当時のイギリスが抱える問題を取り上げるという、かなり斬新な切り口の風刺です。

風の時代で読み解く「巨人の王国」

「巨人の王国」を風の時代で読み解くと、 「俯瞰してみるチカラ」です。

人間は、食物連鎖の頂点に存在していたりするので、気づきづらい視点を持つのが大切だと思います。

また、今後、格差が無い社会になると、より自分の上に立つ人間の事をイメージしづらくなるかもしれません。

環境や状況の変化が起きた時に、自分がしている行動を俯瞰してみる。

自分よりも、上位の文明があったとして、その上位の文明から自分を見たらどう見えるのか?

そういう視点を持つと良いかもしれません。

不安とうまく付き合う。視点マネジメントで心地良い生き方。

ガリヴァー旅行記 第三編 空飛ぶ島から、東方の島々

 ガリヴァー旅行記 第三編 空飛ぶ島から、東方の島々
空飛ぶ城

ヨーロッパの人々が、東方の国に抱く夢のような理想を題材にしています。

黄金の国ジパングとか、隣の芝に憧れる人が多かったかもしれません。

学力・法・老不死夢のようなテーマに現実逃避する人々を風刺しているように思います。

次々と国を移り変わりながら、様々な国の人々を紹介するという形で、風刺していくスタイル。ちょっと「星の王子様」にも影響を与えているかもしれません。

空飛ぶ化学の島 ラピュタ

「知識」「無知」が、同居する世界。

「天空の城ラピュタ」のモチーフになった世界なので、知名度はめっちゃあるかもしれませんね。

島を飛ばすくらいの技術を持った科学者達の王国では、日々実用的ではない科学技術が研究されていて

作者が、科学者に対する嫌悪感みたいなものを感じます。

失敗から生まれるアイデア!課題を恐れないマインド

風の時代で読み解く「空飛ぶ化学の島 ラピュタ」

「空飛ぶ化学の島 ラピュタ」 を風の時代で読み解くと、 「目的意識」です。

情報や知識が、山のように手に入る時代になりました。

どんな情報や技術でも、Youtubeで検索すると出てきます。

作者が風刺している、学ぶ為の学びになっていないかチェックする感覚が無くてはいけません。

「学ぶ」為に「学ぶ」とは、例えば、数学を学ぶ為に、どうしたら数学を学べるか考えるという事です。

目的無く暇つぶしの為の勉強になると、インプットの質が下がってしまいます。

目的を見失わないようにしたいですね。

無駄な時間に込めた、自分の想いに気づく。自己探究の道。

発明の国バルニバービ

発明の国バルニバービ
発明の国

「発明」「未完成(役に立たない)」が、同居する世界。

肥沃な大地を持つバルニバービの人々が、ラピュタの空飛ぶ島へ行って科学にかぶれてしまった結果、役に立たない発明ばかりに気をとられ、見当はずれな農業で大地を荒廃させています。

太陽の光をたっぷりあびたキュウリから、太陽の光を取り出す研究。

石をゴムのように加工して、枕を作る研究。

色々と、役にたたない研究が紹介されています。発明家に対する風刺でしょうか。

少し余談ですが、現代で少し役にたっている研究があったりします。

無学でも文章が書ける研究は、プリンターですし、屋根から作る建築技法は、ビルの建築で使われていたりします。

300年も前の作者は、凄いアイデアマンですね。

新着ランキング3部門で1位達成 「おもしろいアイデアの本」出版報告

風の時代で読み解く「発明の国バルニバービ」

「発明の国バルニバービ」 を風の時代で読み解くと、 「誰の為の発明か意識する」です。

肥沃な大地を持っているのに、科学にかぶれて、役に立たない発明を繰り返す人々。

現代でも、特に求められていない発明は無いでしょうか?

趣味嗜好が多様化して、求められている物も大きく変化する時代です。

徹底的に、誰の為のサービスなのか?

誰が求めているモノなのかを考えなければいけません。

作業している意味を考える。人間の弱さを補う振り返りの極意

魔法使いの国

魔法使いの国
魔法使いの国

「過去」「現在」が同居する世界。

魔法使いばかりがいる世界では、昔の偉人を降霊する事ができて、その当時の話を聴く事ができます

作者は、昔の偉人を称える風潮や、過去の偉人の言葉に対して注釈をつけたり解説をしつづける人々への風刺を入れています。

その当時は、過去の哲学者の見解に関して、それぞれが好き勝手言う風潮がありました。

中には、建設的でないものもあったことでしょう。

過去にばかりとらわれている人々に対して、注意を促していたのかもしれません。

日記から見える未来。記録し理解できる自分のこと。

風の時代で読み解く「魔法使いの国」

「魔法使いの国」を風の時代で読み解くと、「真偽」を確かめるチカラです。

過去の歴史は、資料の量が少なく精度も低かった為にその真偽を確かめる術が無かったかもしれまん。

しかし、今は、インターネットがありSNSがあります

嘘があれば、たちどころに露見する世界になりました。

しかし、本物であれば、爆発的に広まる世界になっています。

本物は、宣伝しなくても売れる。

偽物は本物にならざるを得ない。

ラグナグ王国 不老不死の国が噂されている国

ラグナグ王国 不老不死の国が噂されている国
不老不死の世界

「生」「死」が、同居する世界。

不老不死が実現された世界の噂話をする、ラグナグ王国の人々。

ラグナグ王国に限らず、現代人も不老不死を願っている人が多いと思います。

300年前の人もそれを願っていた人が多かったんでしょうね。

作者は、そこにも風刺しています

不老不死の国では、80歳になると社会的に死人と扱われ、それ以降は老いていく厄介者として扱われていて、死は、救済であるという説明をしています。

寿命に関する不都合な真実。いつまでも若くはいられない。

風の時代で読み解く「不老不死の国」

「不老不死の国」を風の時代で読み解くと、 「健康寿命」です。

不老不死は、科学のチカラで現実味を帯びてきています。

ただ、年齢に限らずに、死んでいるのと変わらない状況というのは、常に突きつけられるようになりました。

長生きできても、寝たきりだったらつらいですよね。

健康な状態で長く生きるにはとか、若さとは何か?を意識して、心も身体も健康的に過ごす必要があると思います。

歳をとっても、くだらない事で笑いあえる友人こそ宝

ガリヴァー旅行記 第四編 知的なしゃべる馬の王国

 ガリヴァー旅行記 第四編 知的なしゃべる馬の王国
馬の王国

「知恵」「野生」が同居する世界。

しゃべる馬の世界では、人間を模した猿っぽい生き物「ヤーフ」が紹介されています。

知的な馬の人々との対比で、邪悪で汚らしい毛深い生物として「ヤーフ」を紹介していますが、「人」の醜い部分を、客観的に描く事で、強烈な風刺になっています。

作者が、本当に伝えたかった事は、この章に詰まっているのではないでしょうか。

売れるモノを作る方法(応用編)客観的視点を持つ

風の時代で読み解く「知的なしゃべる馬の王国」

「知的なしゃべる馬の王国」を風の時代で読み解くと、 「人間は邪悪で汚らわしい」と思う視点を持つ事です。

何でもかんでも邪悪だ!と思う必要はありません

ただ、今まで正義として進めていた事業が、実は環境を破壊しているという事が、指摘されることもあります。

これも情報化社会になり、真偽が露見しやすいからでしょうか。

環境破壊に関する研究をしている教授が、「環境をよくする為には、何もしない事だ」と発言するくらいです。何かをすると、燃料として石油を使ってしまうので、CO2が増えていたり。

ソーラーパネルを設置する為に、石油を使って森林を伐採し、地盤が緩くなって土砂崩れになったりします。

本当に、必要なのは「邪悪な事をしているかもしれない」という視点を持つ事。

変化が激しい時代です。

正しいと思う事が、どんどん変化する時代です。

自分がやろうとしている事が、世の中に悪い影響を与えているかもしれない

そういう視点を持った方がいいと思います。

10年スパンで人生を見直す。 新たな視点からのライフプランニング

まとめ ファンタジーの役割

まとめ ファンタジーの役割
ファンタジーの役割

ファンタジーには、社会を風刺するという役割があるなぁと感じます。

実際の社会の出来事を描く場合個人名組織名を出すと問題になります。

しかし、ファンタジーの世界であると言えば、人は素直に耳を傾けます

古代中国の王朝で、下手な事を言うとすぐに死刑になってしまったりする時代にも、「これは、とある古代の国の話ですが・・・」という語り口調で、王様へ諫言する(いさめる・忠告する)シーンが何度もあったりします。

かなり古代から、気づかいが必要だったんですね。

今は、変化の時代だ!と、ずっと言ってきましたが、変化は昔から山ほどあったと思います

その都度、様々な犠牲があって一部が歴史や小説に記されてきました。

一部しか残っていないから、変化が無かったように感じているだけではないでしょうか。

過去の作品から学ぶことは大いにあると思います。

ファンタジーの中から、真実の一部が見えたりしませんか?

以上、さしあたり、今思う事でした。

ここまで読んでいただけてありがとうございます。

皆様の良い人生の一助になれば。

ファンタジーで自己防衛!ストレス社会のセーフティネット

コメント

タイトルとURLをコピーしました