AIに仕事を奪われそうで怖い…。
AIの文章は間違いだらけで、全然役に立たない…!
AIについて不安や悩みを持っている方はこちらの記事をどうぞ

こんにちは!コンじゃぶろーです!
この記事は、2024/3/9 KNS定例会@摂南大学枚方キャンパスにてプレゼンター登壇した際に発表した原文になります。
生成AIの登場によって、不要になる作業はずいぶん増えました。それによって、今現在多くの仕事が消失しているので、「仕事が減ったなぁ」と悩みを抱えている人は、今後爆発的に増えていくでしょう。
生成AIの台頭は、ゲーム開発の世界にも革命的な変化をもたらしています。かつては時間とリソースを大量に消費していたタスクが、生成AIの力によって驚くほど効率化され、新たな創造性の波が生まれています。しかし、この波に乗りながらも、ゲーム開発の核心にある「変わらない事」が存在します。
この記事では、生成AIがゲーム開発にどのような変化をもたらし、何が変わらないのか?について、20年以上ゲーム開発を続けてきた私がまとめてみました。
生成AIは、高速でアイデアを生成し、質の悪いアイデアを素早く取り除きます。これは、ゲームデザイナーの仕事を一変させるでしょう。それまで新しい世界を生み出す為に使ってきた莫大なエネルギーを、ブラッシュアップするための時間に集中させることができます。
生成AIがあろうとなかろうと、最終的な判断はいつも人間が行います。なぜなら、最終的にプレイするのは「人間」だからです。
ゲーム開発において、最も重要なことは最終的にプレイする「人」の体験です。微妙な感覚や感情、深い共感を生み出す能力は、今のところAIでは再現できない人間独自のものです。
AIは「暇」を認識することができても、「暇つぶし」したいと望みません。もう少しわかりやすく説明すると、AIは、「面白い体験をしたい」と思わないということです。ゲームが提供するユニークなストーリーや体験は、創造者の人間性から生まれるものであり、それを求めるのも人間以外にいません。その本質は、今後も変わらないでしょう。
この記事では、生成AI時代のゲーム開発における「変わる事」と「変わらない事」を具体的に解説し、ゲームデザイナーや開発者がこの新しい時代をどのように生きていくべきかに光を当てます。ゲーム開発の未来は、生成AIと人間の創造性が融合することで、これまでにない豊かなものになるでしょう。それでは、この興味深い旅を始めましょう。
本日の記事、重要なポイント
- ゲーム企画における生成AIがもたらす革命
- 生成AIが導入されても、変わらない本質的なこと
はじめに:ゲーム企画における生成AIの役割

世の中にあっという間に浸透した生成AIに、ちょっと怖さを感じている人も多いんじゃないでしょうか?去年の初めは、ブロックチェーンやメタバース等、我こそが次世代の技術だと覇権争いをしていました。
しかし、そんなことあったっけ?と、思うくらいに全て生成AI技術に塗り変わってしまいました。
実際、Web3.0の対象は、NFTやDiscordコミュニティ、メタバースから、AIに切り替えられました。この爆発的な改革は、その移り変わりが早すぎて普通の人には止まって見えているかもしれません。
昨日と今日は180度世界が変わってしまった。
現在の私たちは、そういう歴史の節目に立ち会っているんです。IT業界に限らず、すべての業界で生成AIの導入は必須になるでしょうし、導入できない組織は、そのスピード感に耐えきれず崩壊していくでしょう。まさかそんなこと…、そう思った人は赤信号です。
我々は、もっと以前に何度もこういう改革を目の当たりにしています。イギリスの産業革命、コンテナの発明による物流革命。パソコンの登場によるIT革命。スマホの登場によって、ガラケーがあっという間に姿を消す。
まさか、綺麗さっぱりなくなるなんて…!?
我々は、幾度もこういう感覚を味わってきました。おそらく人類は、文明をもつ以前からこういう変化を繰り返し発展してきたのでしょう。
↓生成AIを加速させる「半導体チップ」の性能についてはこちらでまとめています。
ゲーム企画の現状と生成AI導入の意義


ゲームのアイデアを考える時、様々なアプローチがあります。現在発売されているゲームのアイデアからインスピレーションを受けるものや、アンケート結果やニーズ調査から迫るアプローチ。あるいは、これまでにないアイデアを考える等、企画者の数だけ、切り口が存在しています。
ユーザーの趣味思考は多岐に渡る為、ターゲットを絞るのも大変です。作る環境も違えば、販売するストアも山ほどあります。その組み合わせは無限大で、世の中の企画者が総当たりで挑んでも、莫大な年月がかかってしまいます。
生成AIが登場する以前の時代では、たくさんのクリエイターを抱える組織が強かったです。
個人でゲーム開発をする場合、「自分の好きなもの」だけで勝負をする!くらいの感覚で絞り込まないと、ゲームを完成させることすら厳しかったんです。
そういう現状に対して、生成AIは革命をもたらしました。
生成AIを手に入れるということは、24時間いつでもサポートしてくれるデザイナーやエンジニアを手に入れることになるからです。使い方次第では、1人以上の力を発揮することが可能になります。もともと1人でゲームを作ることは可能ですが、1人の力はたかが知れてます。
5・6人規模のゲームを作る場合、意思疎通のズレや情報共有のコストは馬鹿にできません。ちょっとした意識のズレでコストは膨らんでしまいます。
これが、感情を持たないサポーターの登場によって、ゲーム開発から「感情」の部分が不要になります。これは、これまで人間の感情によって多くのコストが支払われている事を浮き彫りにしました。
感情を持たない相手と仕事をすると言うのは、とても楽な事なのです。コンプライアンスを主張する事もありませんし、パワハラを訴えてくる事もありません。これは、大幅なコストカットです。
もちろん大手のゲーム開発ハウスも生成AIを導入することで、大幅なコストカットは可能でしょう。ただ、大手は、その資金力で何人でも人材を導入してこれたわけですから、そこまで品質が向上することはないと思います。もしかしたら、大手のゲームハウス程、情報漏洩のリスクを恐れて「生成AI」を禁止にしてしまうかも知れませんね。
記事の概要と目的


この記事では、生成AIという強力な武器をゲーム開発に導入するメリットとデメリットを、極力わかりやすく解説しようと思います。とても強力だからと言って、任せてはいけない事もあるんです。
生成AIが怖いと、拒否反応を示している人に対しては、「あなたはパソコンを使わずにゲームを作れますか?」そういう言葉をかけましょう。生成AIは道具です。ペンや消しゴムと同じ道具です。便利な道具があるのに使わないというのは、「ウィルスやハッキングが怖いから、パソコンを使わずに仕事します!」と言っているのと同じことです。
生成AIを、どこに、どのようにして使えば良いのか?
あるいは、生成AIに任せてはいけないことはなんなのか?
そういう事に対して、理解が深まれば良いなと思います。
生成AI導入によるゲーム企画プロセスの変革


生成AIが導入される以前と以降で、ゲーム企画のプロセスにどのような変革があったのかを紐解いていきましょう。まず、変わらない事は、ゲーム企画作成のフローです。企画を作る流れは、基本的に変わりません。大きく変革があったのは、そのプロセス1つ1つの量と質です。
1人の力は、たかが知れてるんですよね。頑張れば3人分くらいの働きはできますが、そこ止まりです。
生成AIの登場によって、1人で数百倍の仕事がこなすことも不可能ではなくなってしまったんです。
僕がどのように企画を考えていたかというと、このようなステップになります。
<生成AI導入以前の企画作成プロセス>
- ネタ探し(ランキングサイトや、プレリリースサイトでキーワードを抽出)
- 草案作成(テキストベースでアイデアをまとめる)
- ディスカッション(壁打ち:他のプランナーやクライアントと意見交換)
- 提案書作成(案の作り込み)
- プレゼン(場合により、試算表や要件書等の資料を作成して説明する)
詳しいステップや心構えについて、過去にいくつか記事を書いてますので、参考にしてみてください。
▼ネタ探しに関しては、こちらの記事を参考にしてください。
生成AIによるアイデア生成のスピードアップ


生成AIがもっとも得意とするところは、アイデア生成でしょう。ゲームの主となるキーワードを投げて、「ゲームのフラッシュアイデアを考えて!」と指示すれば、大量のアイデアを出してくれます。
もし、ゲームプランナーを集めて、1人100個ずつフラッシュアイデアを考えよう!なんて言い出したら、1日じゃ終わらないですが、AIであれば数分で作成してくれます。もちろん、その100個のアイデアが、世の中に通用するアイデアか?と言えば、答えはNOです。
どのアイデアも、採用されないような物ばかりでしょう。ただ、ここは人間がやっても同じです。ここで出てくるアイデアは、部品でしかありません。料理で言えば食材でしかありません。素材を活かすも殺すも、料理人の腕にかかってきます。
生成AIがない状態で仕事をするということは、食材が少ない状態で勝負しているようなものです。プランナーをたくさん抱えている大手と張り合っても勝ちようがありませんよね?
生成AIを持つことで、個人でも十分に張り合えるようになります。これって、すごいことですよね。
大量のアイデアからの選定と改良


ゲーム企画の材料は、1発目のアイデアだけでできているわけではありません。最初のアイデア出しで突破口を掴んだとしたら、そこを起点に企画を広げるフェーズがやってきます。
そこでも、複数の企画者が集まって2発目のアイデア出しをする必要があります。2発だけにとどまらず、何度も「アイデアを出す」「選定する」「アイデアを広げる」といった感じで、この工程を繰り返しているうちに企画が固まります。
企画の作業は「作って壊す」に近いこの工程には、非常に体力を使います。賽の河原のように、石を積み上げては壊されるような状況ですから、多くのプランナーは途中で心が折れてしまうんです。
科学的な実験で、人間のモチベーションが下がる一番の方法は「作ったものを批判されて捨てられる」だそうです。人の心は弱いので、この工程は非常に辛い作業ですが、生成AIに感情はありません。永久に壊れないアシスタントプランナーは、物凄く心強いです。生成AIが使う言葉も、非常にポジティブで愛らしく感じます。
生成AIを活用すればするほど、浮き彫りになる個人のセンス


生成AIを使うことで、大手で勤めている企画者と同等の力を手に入れたことになります。ただ、そうすると「大手だから強い」と言う言い訳ができなくなる現実が襲ってきます。
「金に物を言わせて作っているから」とか、「良い人材が揃っているから」みたいな言い訳ができなくなります。その世界は、言い訳のできない世界。質の悪いものを作れば、一切評価されない世界。下手な物を作れば徹底的に叩きのめされる、クリエイティブ一丁目一番地です。
大手の企画者は、センスの塊です。見込みのある人間を採用し、かなりのコストをかけて教育されています。なので、センスが鍛えられているんですね。このセンスに対して、言い訳ができない状況に、膝が震えることでしょう。安心してください。ここで、それを理解し、ガクガク震えている人は、課題が見えている人で見込みがあります。
最終的に人が楽しむ物を作るのだから、人の楽しみに対して敏感に感じ取ることができるセンスを磨かなければいけません。生成AIによってコストカットした時間を、センスを磨く時間に使いましょう。
生成AIのメリット:量から質へのアプローチ


ゲームの企画を考える時、風呂敷を広げる作業がとても重要になります。最初の頃は、風呂敷に上限を設けずに、際限なく広げる練習もした方が良いでしょう。制限をかけた方が考えやすくなるので、自分のキャパを超えない制限はかけた方が良いのですが、制限をかけてばかりいると器が狭くなってしまいます。
僕の場合は、「ガラケーのゲーム」と言う制限の中で戦いすぎた為、主戦場がスマホに移った時に戦えなくなりました。家庭用ゲーム機の表現力と、スマホの表現力はほとんど同じだったので、ガラケーレベルの表現を主戦場にしていた僕では戦えなくなってしまったんです。
それでも、パチンコパチスロのスマホ移植に主戦場を変更したことで食べていくことはできたんですが、それも「ガラケー」と言う制限を外したことで進めた道でした。もし、変わり映えのない仕事を続けていると感じているなら、制限を変える練習はした方が良いですね。
生成AIが様々な業界の仕組みを破壊し始めている現在は、多少無理をしてでも進め方を変えた方が良いでしょう。
量から質へ:大量のアイデアの中からの選択


ゲーム企画者の優劣はどこにあるのか?
面白いゲームを考えることができるならば、優秀で間違いはありません。ただ、それだと1発屋になってしまいます。一発でも当てることができたら凄いんですけど、これまで僕が出会った凄い企画者は、何度もヒットを生み出す人です。
何度もヒットを飛ばせる企画者に対して思うことは、頭の回転がはやいことです。常に大量の選択肢を用意し、取捨選択を繰り返す。アイデアを広げたり、絞り込んだりするスピードが異常なまでに早いです。
高速でアイデアを吟味し、組み換えてシミュレーションして、最適解を導き出す。このスピードは、生成AIがあろうがなかろうが変わりありません。むしろ、アイデアを広げる部分に生成AIを使うことで、より高速にアイデアを組み立てることができるようになります。
ありえないアイデアの早期排除


生成AIにアイデアを任せることで、良い点を1つ紹介するとしたら、質の低いアイデアを早い段階で削除できることです。人を相手に企画会議をした場合、くだらないアイデアはなかなか出てきません。
シンプルに恥ずかしいからです。
生成AIは違います。感情的なものが一切ないので、ドヤ顔で70点のアイデアを出してくれるんです。「これはないな」と早い段階で判断できるアイデアがあることで、方向性の絞り込みが早くなります。
もし、相手が人間であれば、70点以下のアイデアに対して、気を遣う必要が出てきます。簡単に排除できません。「僕は…、好きですけどね」みたいな気の使い方をしなくてはいけません。これは、やったことがある人であれば、すぐ理解できると思いますが疲れます。
アイデア創造の初期で、余計な気の使い合いはスピード感を減少させてしまいます。生成AIを使う方が高速にできて、エネルギー効率も非常に良いでしょう。
クリエイティブなアイデアの増幅


大量の材料を扱うことで、人のキャパは嫌でも増幅します。
大きなプロジェクトで仕事をすると、常にそういう状況で働くことになるので、センスが磨かれることになります。スマブラの桜井さんも、Youtubeで話されていましたが、常にプロジェクトメンバーから大量のチェック依頼が(メールで)届く中で仕事されているとのことでした。
大量のチェック依頼を、高速でチェックバックする。短く限られた時間でチェックバックすることで、人のセンスは鍛えられます。生成AIが高速で、しかも大量に出してくるアイデアに対してチェックバックする。
これは面白くて、これは面白くないと判断する。判断の量をこなすことで、論理的にアイデアを整理する力がつきます。面白い物を作る感覚が磨かれ、間違ったものを作りづらくなるでしょう。
生成AIによって、量が増えれば、質は自ずと上がっていくと言う話です。
生成AI導入の限界と人間の不変の役割


生成AIは非常に便利な物ですが、全知全能ではありません。すべてのことは解決できないということです。
なぜなら、生成AIには感情がないからです。将来的に「感情」の数式が解明され「意識」を持つかもしれません。ただ、そうなったら、「人間」が一人増えるだけです。「人間」はこの瞬間にも新しく産まれ続けているので、一人増えたところで大したことではないでしょう。24時間働けて、寿命がない人間かもしれませんが、地球上の物資には限りがあるので無限に増える存在ではありません。
現在でも数十億の人間が住んでいるわけで、数十億体ロボット人間が増えたところで何も変わらないでしょう(食料問題や労働不足は解消すると思います)。
僕達人間の仕事は、感情を持つ「人間」が幸せになる為の物を作ること。
その状況は、今後も未来永劫変わりません。人間の感情に合わせて「チューンナップ」する技術が求められるようになります。これは、これまでの世界でも必要とされた話ですが、「名プロデューサー」とか「有名監督」と言った、限られた人だけ必要な技術だっただけです。
生成AIによるアイデア生成の限界


生成AIは、感情を持ちません。(感情を持った瞬間から、それはAIではなく人間です。)感情を持たない者に、感情を持った者が楽しむものは作れないんです。それが、生成AIの限界点です。
これまでにない新しい料理を考えてください。と、生成AIにお願いした場合、うがい薬とか、歯磨き粉みたいな食材を使ってこれまでにない料理を考えるかもしれません。ただ、それを感情を持った人間は好まないでしょう。
しかし、感情を持った人間が、感情を持った人間に対して調整を行えば、うがい薬や歯磨き粉で作った料理すら美味しくできる可能性があります。
ゲーム開発でも同じことが言えます。AIが考えたゲームの仕組みは、仕組みなだけであって面白くはなりません。斬新ではあるけれど、面白くはならないんです。感情を持った人間の感性を使って、そのルールや仕組みが、面白いと感じる者に調整してあげる必要があります。
最終的な判断は責任者の手に


生成AIに任せきりでは、面白いゲームはできません。
最終的な判断は、人間の手によって行わなければいけません。ただし、人間が判断すれば良いと言うことでもありません。最終的な判断は、ゲームの企画を考える人(責任者)の手に委ねられなければいけません。
企画会議をして、様々な人から意見をもらうのは大事なことです。より多くの人間のセンスに触れさせて、「違和感」を見つけなければいけないからです。ただし、駆け出しの企画者は、企画会議の役割を履き違えてしまうんです。多数決で企画を考えてしまい、企画に対して無責任になってしまいがちです。
いろんな人が考えた意見を盛り込んだ企画は、ごちゃごちゃで、面白みがブレがちです。誰かが言ったから…、みたいなマインドで組み上げるとまとまりの無いゲームになります。
提案書を作る人が、責任もって企画をまとめるようにしましょう。
人間にしかできない微妙な感覚とセンシビリティ


企画を考える人が、責任を持って企画をまとめる。それを前提として、企画会議に人を呼ぶ場合は、「違和感」に感じることを出してもらうようにしましょう。
仕組みやルールに対して、率直にどう思うのか?について、人間が感じる感情を拾い集めることです。解決策を提示されることもあるでしょうが、最終的にそれを組み込むかどうかの判断は責任者にあります。
解決案を取り入れる必要はありませんが、「違和感」は敏感にキャッチするようにしましょう。AIでは、この「違和感」に気づくことができません。AIの限界を知ることで、割り切って対応することが大切です。
アイデアを聞いた人の表常、声色、視線など、第三者の感情がどのように反応したのかを観察しましょう。より良いゲームのヒントは、些細な感情の変化に潜んでいます。些細な「きっかけ」を拾いあげ、丁寧に対応することで、面白いゲームになります。
ゲーム企画における人間とAIの共生


生成AIの便利な部分、そして、生成AIにはできない部分を考えてきました。
ここまで来れば、生成AIに対して「可愛いやつ」と言う感想を持たれる人も出てくるでしょう。「生成AIは可愛いやつ」なんです。愚直で真面目、不平不満を一切漏らさず、時々狂ったことをすることもあるけれど、前向きでパワフルなやつです。とても可愛い。
この素晴らしいパートナーは、味方につけない方がもったいないでしょう。
ゲーム企画の現場でなくても、自分の仕事の中に、どのようにAIを組み込めば良いのか?については、日頃から、考えるのが良いと思います。
生成AIを敵としてではなく、味方として使うことで人生は広がるでしょう。
生成AIをアシスタントとして利用する方法


生成AIをアシスタントとして利用する方法は、職種によって異なります。100人いれば100通りの働き方があるので、どの部分に導入するかは違いがあります。
自分の仕事の、どの部分に生成AIを導入するか?についてはコツがあります。
まずは、一人一人が自分の仕事のフローを図にしてみましょう。紙と鉛筆を使って、仕事の流れを箇条書きにするだけでも良いと思います。そうして、自分の仕事が整理できたら、どのプロセスで生成AIを使えるかを考えてみるんです。
生成AIができることは非常に増えているので、普段からAIを使うことで何に利用できるのかが理解しやすくなるでしょう。常にアンテナを広げてチャンスを狙いましょう。ちなみに、現在ChatGPT(有料版)ができることは、以下の内容です。
- 質問に答える
- 画像を生成する(指定した内容で、絵を描いてくれます。)
- 画像を読み込む(画面レイアウトを書いて渡すと、そのレイアウトでプログラミングしてくれます。)
- 自作のプロンプトを作れる(ノーコードで、AI秘書を作ることができます。成果報酬がもらえます。)
- 他人が作ったプロンプトを利用できます。(ブログ添削、SNSの投稿作成、デザイン指示書など、その道のプロが作ったプロンプトです。)
これらの機能は、ここ数ヶ月で追加された物です。世界中のエンジニアが日々拡張しているので、今後もできることは増えるでしょう。
人間の直感と生成AIのデータ分析の組み合わせ


数千行のプログラミングコードの中から、エラーの原因を探す。記述した文章の中から、誤字脱字を探す。翻訳する。AIは、大量のデータを瞬時に理解して、対応を考えることができます。
これまで、人間が不得意としていたことを、簡単にやってのけてくれます。
監視カメラの映像数万時間分のデータを渡して、犯罪者予備軍を抽出すると言うことも得意ですし、変装していても歩く映像だけで本人を特定することも可能です。
情報処理社会になって、一番のネックになったのは、人間が情報を大量に処理できない…と言うことでした。事実、C言語と言うコンピュータ言語では、規模が大きなシステムになる程破綻しやすいと言う問題がありました。オブジェクト指向を取り入れることで、なんとか不得意な規模のプログラムもコーディングできるようになってきた今日この頃です。
人間の存在が、プログラミング技術の進歩を遅らせていたと言うことです。AIの登場によって、人間は不得意なことをしなくてよくなったと言えるでしょう。
最終的なプレイヤー体験の質の確保


今後のゲーム開発の現場では、1プロジェクトあたりのゲーム開発者の数が減ることが予想できます。なぜなら、ゲーム開発では、開発者が増えれば増えるほど、うまくいかなくなるからです。
できることなら、少人数で作成した方が上手くいきます。
これまでの世界であれば、物理的に不可能でしたが、AIの登場により夢物語ではなくなってきました。反対に、ずっと目を瞑っていた「体験者」の確保にリソースをさけるようになるでしょう。大きなゲーム会社では、「体験者」としてテスターを確保する資金源がありましたが、小さなソフトハウスでは「体験者」の確保が課題になっていました。
最悪、早期にクローズドベータ版をリリースして、調整するみたいなやり方をとっていました。
ただ、ゲーム開発で一番優先すべきことは「体験の質」です。ここにリソースを確保しなければ、本当に遊んで楽しいのか?多くの人が楽しいと感じるのか?の疑問に対して、解決できない状況になってしまいます。
生成AIの登場によって、正しく「体験」にコストをかけることができる時代がやってきました。とても喜ばしいことです。
まとめと今後の展望


生成AIのメリット、デメリットについて深堀りしてきました。
とても長文になってしまいましたが、伝えたい事が伝わっていると良いなと思います。生成AIに対して、敵対心というか恐怖心みたいなものを持っている人が、少なくなる事を願います。
今後、生成AIを使わないと言う事は、パソコンを使わないで戦う!と言っているような物です。そんなことは、考えられないですよね?自分の子供に対して、生成AIを使わずに戦え!みたいな事を言い続けると、将来食べていけなくなるでしょう。そういう未来は、近い将来必ずやってきます。
なので、自分の仕事を振り返り、どこに生成AIを導入できるのか?について考えてみてほしいなと思います。
クリエイティブの世界で生きていくと言うことは、非常に困難な道です。そんな困難な道を「生成AI」を使って乗り越えていきましょう。そして、好きで選んだ業界であれば「熱意」を持って挑めると思います。生成AIになくて、人間にある「熱意」を燃やして素晴らしい作品が増えることを願います。
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